都会のネオンが輝け幸せにサクラサク劇場

都合によりズンタカマーチは後回し。



6.都会のネオンが驚くくらいの美しさがほしい
 思った以上によかった。
 白状すると岡井ちゃんさんのヴォーカルというのはヲレの好みと異なるところにあるのだけど、気にならずスーッと聴けるというのは、彼女のヴォーカリストとしての魅力を最大限に引き出せたってことなんだと解釈しております。
 どこか懐かしい感じのする曲調なのだけど、どのへんの年代かは特定できない。まだまだ修行が足りないなヲレも。


7.輝け!放課後
 う〜ん、薄い・・・よなぁ。ものすごく前向きで元気のいい女のコの歌だというのはわかるんだけど、描かれ方がステレオタイプというか、設定だけはあるけれどいわゆる「キャラ立ち」がないと感じる。つんくボーイ兄さんの仕事には意外とこういうのがあるから、その評価を難しくしちゃうんだよな。
 ソロ曲ではないけれど、ナカジマさんが主役級の大活躍をした楽曲に『君の戦法』がある。あれはまず「私がしたいようにしたい」という女のコを生き生きと描き、それがサビで一気にひっくり返る面白さ、ドラマチックな展開、爽やかな感動があった。「ドラマとは“変身”である」というのがヲレの持論なんだけど、あの歌は見事に変身してくれた。
 徹頭徹尾前向きな『輝け!放課後』は、そこが欠けてしまったと感じる。「良い脚本からダメな映画が生まれることはあるが、ダメな脚本から良い映画が生まれることはない」といいますが、℃-ute屈指の熱演派も、キャラが立ってない脚本と平板な演出では空回りしてしまったように感じられました。

だけど涙がでちゃう 女の子だもん

(『アタックNo.1』作詞・東京ムービー企画部)

 これは極端にしても、何か“ポジティブ一辺倒でもない”印象を与える一言が挟まっていれば、歌われている人物像がより魅力的になったと思う。


 ライブでは化けるかもしれないから、3ヶ月後には絶賛してるかもな。



8.幸せの途中
 これは好きですね。
 今更ながら、歌詞の聞き取りやすさに驚く。そりゃそのように作ってるからだ、といわれたらそれまでだけど、そういう身も蓋もないいい方ってアタマ悪い。だいいち、そのように作ったからといって出来ることなのかね。彼女たちは訓練された職業人だから簡単にやってのける(と感じさせる)けどさ。


「歌は語れ、台詞(セリフ)は歌え」という言葉がある。オリジンが誰なのか諸説ありすぎて不明なくらい*1。作曲家で歌手でもある田中=Gダンガムとかガオガイガーとか=公平先生はブログ上でその安直な援用について、

その段階は、まずちゃんと声が出るまで歌を歌ってから進むべきものなのです。

と苦言を呈していらっしゃるけれど、℃-uteは「その段階」へ進むべき鍛錬を積んで現在がある。贔屓目込み込み巫女みこナースだけんどもそう思うんだわさ。


伝える、ということを常に大事にしてきた℃-uteの、到達点の一つ。



9.甘酸っぱい春にサクラサク℃-ute Ver.)
 ここからの2曲はボーナストラック的な印象。





 この曲もさんざん語ったなぁ。だけどその大部分は「なぜ秋に卒業ソングなのか」に終始して、楽曲そのものの魅力を語る行為がどこかに飛んでいってしまったという反省もある。王様ゲームベリキューコラボ企画も一段落したし、これからが楽曲そのものの魅力を語るチャンスなのかもしれない。それこそ卒業シーズンがやってくるわけだしさ、どこかの放送局が卒業ソング特集を組むと思うから、可能であればリクエストしたいね。テレビだとちょっと遅いかもしれないけど、ラジオはこれから募るはず。


10.青春劇場(℃-ute Ver.)
 ノーコメントだ!(笑)
 だいぶ慣れてはきたようで、なんとなく味わいのようなものも伝わってきてはいるんですけどね。

*1:ヲレが聞いたのは確か「石原裕次郎がそのように指導された」という話だったんだけど、誰からのものなのかは失念。裕次郎さんより前の世代の人、と考えると古賀政男先生あるいは森繁久弥先生という説を支持したいなぁ。