BLUE JEANS MEMORY
ツアーとうかつ、いや総括でもしてみようと思ったけれど、以前書いたことの繰り返しになるだけのようにも思える。でもまぁそれ以前の話も含めて「再編集だけど新作画もあるよ」的な感じで。
リスタート。
昨年の秋、キューティーJUMPツアーを終えた℃-uteにはそんな大テーマが用意されたわけです。
美しい思い出に酔って生きるには若すぎる。
過ぎた時間も失った人材も取り戻すことはできないが、出会いや別れ、栄光や挫折のすべてを無駄にしないことはできる。
そのために選んだ道ってのは、実は早くから打ち出されていたね。
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また、初めて℃-uteの日のイベントを行った場所だったことも忘れてはいけません。
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そんなよみうりイベでは確か『SHOCK!』が初披露された記憶。
愛理ばっかり歌ってる、というパート割(いや特に割ってもいないような)は『桜チラリ』を思い起こさせる。これも原点の再確認ですね。
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そしてNEWアルバム。
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ここに至り「歌を大事にする」「歌に込められた人の心を大事にする」スタイルが完全に確立したことで、リスタート計画の実行は完了したともいえるわけです。あとは、
練習が仕事、レースは集金。
滝澤正光(現・日本競輪学校校長)が現役時代に語ったと伝えられる、このプロフェッショナリズム溢れる言葉を拡大解釈しながらも実践すべく、再起した姿をコンサートツアーで見せるのみ。
僕が最初に入った公演は3月14日の松戸夜公演だったわけですが、見た直後に更新したエントリのタイトルとして思いついた、
2010年春℃-ute大勝利!!
これが率直な感想でした。
想像以上の見事さでリスタートに成功し、メンバー数が漸減していく事態によって追い込まれたのではなく、単純に完成度の高い5人組としてあらためて構築し直され、生まれ変わった姿で再び我々の前に現れた。
正直にいって、キューラン4とかSHOCKイベの頃には「迷走」感がありありと出ていて不安でたまらなかったのですが、それなりに計算されたセットリストと5人の堂々たるステージングに不安が払拭されました。
これでもう人数の話をすることはない。現在の℃-uteにとって、それはもはやノイズであり、何も生み出さない後ろ向きなノスタルジーでありセンチメンタリズムなのだ。大事な思い出だけど、いやだからこそそれは金庫にしまって鍵をかけておこう。
そんな風に強く思うことができたわけです。℃-uteが強さを発揮したことで、僕らにもその強さが分け与えられた感じ。
僕が入った公演はほかに4/24渋谷夜と4/29中野夜。運がいいのか悪いのか、キューティーJUMPから続く「ヲレ様が入ると道具パフォーマンスコーナー失敗なし」の記録は継続中。どこまで続くかな。
欲をいうとキャンパラの発表、いやせめてリリースはツアーが終わるのを待ってからの方が流れがキレイだったかもしれない・・・なんて気分もないわけではないですが、そういう小細工をしないのも℃-uteらしいところ。
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勝手な思い込みですけど、いや僕の書くものに勝手な思い込みでないものなど皆無に等しいわけですが、今回のツアーでは個人的に我がキュー友との絆もより深まったように思います。
3回の公演の後の飲み会がどれも楽しかったこともあったのでしょうけど、現場に入らなかった時の印象も強いです。千秋楽の日はホント衝撃的でした。できるだけ簡潔に書きますね。
このギャンブル馬鹿の僕が、一週間前までデカい馬券を取ろうと必死こいていた僕が、いつしか己の中に、万馬券を当てることよりも重い価値を見出していたものがあった。
それがこれまでの人生はあまりにも希薄で、時に神経を病むほどのストレス源となったこともある「人間関係」であったという衝撃、それを上回る喜び。
この喜びをもたらしたのは間違いなく℃-uteであるという幸せ。まさに「生まれて来てよかった」というか、決して真っ当なものであるとはいえない自分の人生にも真っ当なものがあったという発見。
客席に入っていればそこには大きな感動があったわけですが、もし入っていたらこの喜びは得られなかったわけで、そうすると静岡に行かなかったことには行ったのと同じくらいの価値がある。というか、ヲレは現場にはいなかったけど「千秋楽の日の℃-ute空間」にはいたんだよ。
現場にいない時間も価値あるものにしてくれるのが℃-uteであり仲間たちである。なぜそんなことが起こり得るのかといえば、℃-uteもキュー友も、人の心を大事にする最高にゴキゲンな連中だからだ。
・・・さて、これで伝わるだろうか(苦笑)。
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キャンパライベとバスツアーが終わったら、少しの間全員揃っての活動は減るわけだけど、それもまたさらなる成長のための大切な時間だね。
まっさらのブルージーンズも、いつしか汚れ色は落ち、穴も開いた。でもそんなくたびれた履き古しのジーンズには、新品には出せない味がある。
刻まれた傷は「生きた愛した戦った」経験の証。
青春を刻み込んでいい感じにヤレたジーンズを履いて、向かい風に涙をなびかせて颯爽と歩く。今の℃-uteにはそんな頼もしいイメージ、生きることを選択した者の凄味があります。
そういえば、梅田えりかさんの℃-ute最後の衣装もデニムだったと記憶しています。全部がいちいちなんとなくつながっているんだよなぁ。
アカシック・レコードってやつは、間違いなく存在しているね。