Yes! all my family

さて、忘れた頃にやってくる、AB℃で印象に残った曲の話をしたりしなかったりしていこうという途中でポシャるのがミエミエな企画。一番書きたかった『One's LIFE』はもう取り上げたからやんなくていいんじゃね? なんて声も脳内にはありますが、早いとこ書かないとすぐゲキハロがやってきてますます遅れた話題になってしまうので、まぁ適当にやろうじゃないかと。


今回のツアーにおいて、℃-uteの中から無理矢理「主役」を選ぶとしたら・・・と考えると、その一人が鈴木愛理という人だったと思うわけです。地元の千葉公演からスタートして、しかも2日目は生誕記念公演だったし、例の新キャラクターもありました。
しかし、参加された方やあちこちのレポを読まれた方はご承知の通り、彼女自身の体調が今ひとつで、恐らく悔いの残るツアーだったのではないかと思われます。
そんな状態においても、非常に曖昧な表現で申し訳ないのですが「鈴木愛理ここにあり」を示し続けたのがこの歌を歌う際のパフォーマンスではなかったか、と感じたのは僕だけでしょうか。


といっても、何も特別なことはありませんでした。
ただ歌うのみ。
それだけで十分すぎる。
僕にとっては、この不器用で真摯な歌への、歌うことへの姿勢こそが鈴木愛理なわけです。


拳を掲げ、身を震わせて歌う愛理にどう応えるか。
僕には同じように拳を掲げ、気持ちをこめて見つめ、すべてを受け止める以外のことはできませんでした。脳内では常人には見えない速度で心の拳を打ち合ってたわけですが。
とてもじゃないけどロマンスを捧げてなんかいられない。僕にいわせればあれは「歌手・鈴木愛理」の真摯な態度が持つある種の「重さ」に耐えられなくて逃げてるようにしか感じられない。まぁそんなことはどうでもいいや、スタイルなんざ人それぞれさ。


決して長い時間ではないのですが、非常に濃密で、心から満足できるひととき。夏ツアーでもまた味わいたいものです。