僕にとっては「幻」のようなあなたへ


昔から「便りがないのは元気の知らせ」と申します。でもちょっとくらい近況がどこかから漏れてきてもいいんじゃないかなぁ・・・なんてことをたまに思ったり。
それがないということは、あなたが未だ戦う力を取り戻していないということなのかもしれない。まだ力を蓄える段階、その間周りから守られる段階なのかもしれない。
それでいいと思います。いつかあなたは立ち上がる。それが信じられるから。


不思議なことに、ふと気がつけば誰かにわざわざ言われなければあなたのことを思い出さない自分がいます。そうかと思えばいつもどこかにあなたが引っかかっていたりもして、自分でも自分がよくわかりません。


℃-ute? 元気でやってます。そして強くなりました。
今年、あなたもよく知っているスタッフさんが℃-uteの担当を離れました。それをわざわざステージ上から発表したわけですが、矢島さんったら、
「ここで℃-uteから皆さんにお知らせがあります」
とかブラックジョークをかましてくれました。ほんとシャレにならんわ。
馴染み深い、大事な人がいなくなる。それをネタにしてしまえるくらい、℃-uteは強くなりました。
2年前、「おいおい大丈夫なのか?」と僕らを不安がらせた℃-uteはもういません。今僕らが見る℃-uteはとても強く、たくましく、パワフルで、それでいて可憐で、優しく、しなやかで、美しい。
そんな℃-uteのパフォーマンスはどんどん完成度を上げ、ステージ上でキラキラと輝いて、僕たちを幸せにしてくれます。
その幸せを十分に感じながら、それでも時折頭をよぎることがあります。
なぜこの幸せな空間にあなたがいないのか。いりゃあいいのに。
共にステージに立つことはかなわなくても、せめて見てほしいなぁ。
もしかしたら、℃-uteが一番幸せにしたいのは、一度は共に夢を追いかけた友達かもしれないんです。


僕らのいる世界は何も変わりません。何かあるとすぐ「終了のお知らせ」で「祭り」です。
そういうものを目にするたび、失礼ながらこう思うのです。
「お前ら村上の命だけじゃ足りないのか?」
おっと、勝手に殺してしまいました。ここでいう命とは芸能生命のことです。
まぁ、そんな感じです。℃-uteは日々成長しているのに、僕らはちっとも成長していません。つくづくダメな大人だと思います。


だから、今はそんな場所に再び立とうという気にはなれないかもしれません。
それはそれでいいと思います。
今のあなたが、今いる場所で笑顔でいられるなら、それで十分です。
でも、もしもその気になったなら。
あなたと握手できる機会ができれば。そう思います。だって一度もしたことないんだもの。


長々と失礼。
では、またいずれ。