話題の例の曲
『ペッパー警部』のPVがどあっぷで配信されてると知ったので見てみました。
http://www.dohhhup.com/movie/DP9U36LN9zWD1UzbWSPWhW5LeKNj19pg/view.php
以下、テレビの前で踊ってた世代の一人である僕の主観による第一印象。
- このイントロって必要? 『アンフォゲッタブル』かと思った(笑)。
- 脚パカをなるべく見せないように、またステップと混ぜることでおとなしくさせている。
- アレンジは全体的に原曲の「毒気」を薄めて耳ざわりよくしている感じ。無駄に。
- その分インパクトは薄い。
- 品川で飲みながら『ロマンス』の原曲を知る世代で「岩崎宏美の声量のすごさ」でひとしきり盛り上がったのだけど、こうやって聴くとピンク・レディーも相当のものがあったんだな。曲に負けてなかったもの。
- これが今のモーニング娘。の限界だと思う。
- 今のモーニング娘。は「キワモノ」ができない(またはさせない)。
- 万人受けを狙いすぎて結果的に誰にも見向きもされないものを作ってない?
- ピンクをやることで限界を超えられると思ったのに、逆に限界を強く意識させられた。残念。
- もしもBerryz工房がやっていたら・・・と思ってしまった。
- でも、好きか嫌いかで分けるなら圧倒的に「好き」。これ書きながらリピートしてるくらい。
- 2人でやってたものを9人でどうやるのか、フォーメーションに注目・・・なるほどこうきたか。
- 4回目くらいで「あ、そうか。これはモーニング娘。の『ペッパー警部』なんだ」という当たり前のことに気づく。
- 原曲と比べてどうこうでなく、そういう消化はできてると思う。
- そう考えるとモーニング娘。ってのは今も強い個性を持っているね。
(追記)
- 現代風アレンジが気に入らないというのは単に僕が現代にフィットしていないということであって、モーニング娘。に責任のあることではないね。
- オリジナルはテレビ・ラジオ・有線なんかでたまたま耳にした人をつかまえてレコードを買ってもらわなければいけない(デビュー曲だったしね)からインパクトを強めにする必要があったけど、これは娘。ファンや興味を持った人がCDを買って繰り返し聞いてくれることを前提に作ってあるのかもしれない。だから繰り返し聴いても疲れないアレンジになってる?
(追記終わり)
あのね。
初めから圧倒的に「負け戦」だと思うんですよ。原曲を知ってる世代にはどうしてもオリジナルの印象の方が強いだろうし、知らない世代には意味わかんないだろうし。
それをあえてやるってのは、業界内のしがらみとか大人の事情とか、そういうことだけではないと思いますよ。
リリースがアナウンスされてから曲やパフォーマンスの出来を超えて賛否両論の嵐が巻き起こっている今回の新曲。僕は「カバーのどこが悪いのかが理解できない」というスタンスなのだけど、この「負け戦」の部分に我慢できないということはあるのかな、と思います。
でも、今もモーニング娘。を思い熱く応援している皆さんには申し訳ないのだけど、正直いって今や単体では人事とスキャンダルしか話題にならないのがモーニング娘。であり、ひいてはハロプロそのものがそんな感じじゃないですか。
手毬唄もそうですが、こうやってなりふりかまわずなんとか話題を提供して曲そのものに興味を持ってもらおうという試みは、頭から否定できるものでもないと僕は思います。
まぁ「娘。はこれ、Berryz工房はジンギスカン。さて℃-uteは何をカバーしたものか」って考えてしまう僕はこういう話題には不向きなんでしょうが。しかも頭に浮かんだのが野口五郎の『コーラス・ライン』。わかる人います? ようつべにも上がってないから紹介もできないし(苦笑)。いやでもマジ名曲なんで興味のある方はぜひ一聴を。どうやったら聴けるのかわかりませんけども。
せっかくこういう広く知られた歌を歌う機会に恵まれたのだから、ここは本気でプロモーションしてもらいたいところですね。