今日の手毬唄・その2

キーワードといえば以前に夜魔皇さんが素晴らしい更新をしていて、俺が吉岡氏だったらこういうの最高に嬉しいなー、なんて思ってたわけですが。
そこで残された「千両箱がずっしり重い泥棒稼業の醍醐味だ」「月に吠えたら落っこちた」について仕事中なんかに考えたり(マテ、検索したりしてみました。夜魔皇さんも「調べてもそれらしい記述は見当たらない」とおっしゃってた通り「これだ!」という資料をWeb上に見つけることはできなかったので、あくまでも僕の独自解釈を加えた「仮説」として適当に読み飛ばしていただけたらなと。


まずは「千両箱がずっしり重い泥棒稼業の醍醐味だ」。
今まで火事の話だったのになんでいきなり泥棒が出てくるんだろ? と思ってました。
でもこの歌は「江戸の名物・火事編」であることは確かだと思ったので、とりあえず火事と泥棒といえば・・・ということで「火事場泥棒」を検索。
Wikipedia:火事場泥棒

江戸時代には江戸市中で頻発した大火の際に、混乱に乗じた火事場泥棒が跋扈し、住居への延焼は免れても泥棒により財産を失うケースが見られた。このため住民は、火事の際には大八車に全財産を乗せて避難するようになり、延焼拡大の一因にもなっている。

なるほど。火事と泥棒はワンセットみたいなものだったのかもね。
江戸時代で火事と泥棒といえばもう一つ・・・ということで関連項目から『鬼平犯科帳』で有名なこれをクリック。
Wikipedia:火付盗賊改方

明暦の大火以後、放火犯に加えて盗賊が江戸に多く現れたため、
(略)

明暦の大火ktkr。振袖火事ですよ。なんとなくつながったね。じゃあこれでいいや(強引)。


難関だったのが「月に吠えたら落っこちた」。
直前の歌詞とつながってるのかと考え、大金を盗み出せた喜びのあまり月に向かって吠えたら屋根から落っこちて捕まった間抜けな泥棒でもいたのかな? と思いましたが、それらしいものは見つからず。そもそも泥棒が大声で吠えるとかありえないし。
適当に検索窓に入力を繰り返してたどり着いたのが・・・
Wikipedia:江戸の火事
ここの「消火・防火対策」の項。

屋根番制度:天和3年(1682年)・各町に1人か2人を屋根番をおかせ、大風の日や火事があったときは屋根の上で監視させる。

つまり延焼による被害を最小限にするために見張りを立てて、火の手が上がったら「火事だ火事だ火事だー!」とわめきだし水かけるふりしてガソリンかける、じゃなかった(それはまりちゃんズの『尾崎家の祖母』だ)近所に触れ回る役目の人がいたわけですね。1682年ということは明暦の大火(1657年)よりはだいぶ後の話になりますが。
で、そういう屋根番の中には夜の見張りで月に向かって吠えるかのように「火事だー!」と大声を出した拍子に勢いあまって屋根から落っこちた人もいたんじゃないかと。そういうコミカルな描写だと考えます。


あと誰かよろしく(笑)。