Read俺

ひろさいとさんから過分のお褒めにあずかり、大いに照れております。
いやー、そんな大したものでもないんですけどね(←内心浮かれている)。


本の雑誌社顧問の目黒考二(あるいは文芸評論家の北上次郎。というより「度外れて本が好きな人」という形容がしっくりくるんですが)という人が、自分が読んだ本の感想を書いた手紙がやがて書評誌『本の雑誌』になっていくまでに抱えていた葛藤めいたものを、盟友・椎名誠の著書の中での座談会でこんな風に表現しています。

だってぼくのその「メグロ・ジャーナル」は、自分の本を読む、という静かな楽しみの末の何かモノ言いという、いわば排泄行為に近い訳で、まったく生産的なことはしない。
椎名誠本の雑誌血風録』(新潮文庫[1997])・135ページ)

僕も似たような感覚なんですよね。ただ曲を聴いたりコンサート見たりするだけでも楽しいけど、何か足りない。そこで感じたものを言葉にして出そう、うまくいけば誰かと分かち合えるし、もしかしたら誰にも伝わらないかもしれないけどとりあえず未来の自分とだけは分かち合えるじゃないか、みたいな。自己満足でやっていることなので、読んでくださっている人がいるということは大きな喜びです。


根本的に理性よりも感情とか気分とか本能(笑)で動く人間なんで、あんまり「理路整然と」書いてるって感じは書いてる本人にはないんですよ。むしろまとめながら書いていって、アップしてやっと落ち着く、みたいな。だから無駄に長い文章になって、レポなんかは慣れてないのもありますけど読み返してもわけわかんない(苦笑)。℃-uteの日のなんか「なんでこんなグチャグチャしてるんだろ」と思います。あえて頭の中を整理しないで書こう、と考えたらホントに整理できてないのができあがっちゃいまして、気持ちとしては成功だけど人に読んでもらう文章としては失敗だよね、と思っています。
とにかく俺は「納得」したいんだよ、という気持ちは強いですかね。だから多少強引でも納得できる(少なくとも自分には通用する)解答というか解釈を一所懸命作ってるみたいな部分はあります。んでもって、
从・ゥ・从<しんぷるいずべすと!(・・・って何?)
从・ゥ・从<とにかく動け!考えるのは後でいい!
从・ゥ・从<やるの?やらないの?あたしはやるよ!
从・ゥ・从<まずは楽しめばいいじゃん、とか言ってw
みたいな舞美と、彼女に率いられた℃-uteというのは対照的なだけにかえって僕に合ってるんじゃないかと(笑)。


最近は「伝えよう」というのを以前よりも強く意識しています。舞美や℃-uteの魅力でもいいし、「とにかく舞美と℃-uteが好きな自分」でもいい。何かしら伝えあってみんなで盛り上がろうぜ、みたいな。オフラインで皆さんと交流する機会が増えたせいでしょうかね。
褒めてもらったからお世辞をいうわけじゃなく、ひろさいとさんはじめBerryz工房のファンの人の日記って好きなんですよ。熱いし、真剣な思いと「ああBerryz工房ってそういう魅力があるのか」というのが伝わってくる。僕もそんな風に「なんか℃-ute面白そうじゃん」と思ってもらえるように持っていけたらなーと思っています。
あとは・・・たまに回りくどく暑苦しく書いちゃうクセがあるのでもっとスッキリまとめられればいいなーと思うし、もうちょっとエンタテインメント方向に振るというか軽く読めて、なおかつ自分の思うところ、感じるままを十分に伝えられるものなのが理想なんですが(そういう意味では『夜魔皇日記』さんなんか敬服します)、「わかりやすく簡潔に」の文章は昔の仕事で「美辞麗句もお前の感想もいらないんだよ」と上司に怒鳴られながらさんざん書かされて「俺はなんてつまらない文章を書いてるんだろう」とウツウツとした日々を過ごしたあげくストレスで頭の中が壊れたりもしたもので、たぶん僕にはできないことなんでしょうね。


共感批判を得る、というよりも「俺ワールド」の色が強すぎて半ば呆れられてるというか珍しい動物を見る目で見られてる(笑)というか「批判する気にもならねーよ」みたいなそんな感じもしますが、歳をとると自分を変えるというのは難しいもので(だからそんな年寄りの人格変えちゃった舞美と℃-uteはものすごいわけですよ)、恐らくこのまんまだと思います。傲慢な物言いですがそんなんでもよかったら今後もよろしくお付き合いのほどを>ALL