俺の歌姫

やっと届いタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

円谷優子/HELP VAPイヤーズ コンプリート・シングルス

円谷優子/HELP VAPイヤーズ コンプリート・シングルス

ずいぶん待たせてくれたなぁNeowing。ま、発売翌日まで存在を知らないとこういうことになるよね。
どこかのディストリビュータがVAP時代のシングル全曲とアルバム2枚を収めた「円谷優子CD BOX」を出してくれないものかと夢想してた(採算取れなかろうよ)。
アルバムは今でもオークションを使えばどうにか入手できるけど、シングルを揃えるのはなかなか・・・・・・最初の3枚くらいはアナログで買ってたし、ラストの3曲入りは紛失しちゃって、後で手に入れるの苦労したよ(どうにか集めたけどさ)。だから、VAP時代=康珍化プロデュース期のシングル曲をコンプリートしたこのCDはありがたい。こんなものを発売してくれたエラい会社はどこかと思ったら、驚いたことにウルトラ・ヴァイヴ! 個人的にはSFC音楽出版って旧名の方に馴染みがある。『BEST OF SOLID VOL.1』以来23年ぶりにここの商品買ったわい。


初期のラインナップには失恋ソング、メッセージソング、タイアップ曲、思い出したようにハッピーなラブソングという王道の路線が並ぶ。どれも今もって色あせない*1ながら上々のポップスで、あらためて通して聴いたけど、確かな歌唱、強さと儚さの両方を表現できる声の魅力と相まって、とても気持ちいい。


1stアルバムの後、せつない恋心が胸に響く4th「片想い」を経た5thシングル、これが、彼女を語る時誰もが触れるであろう名曲中の名曲「19才」。VAP期作品(特に康珍化作詞曲)の大きな特徴である痛み、切なさをはじめとする「青年期の様々な思い」が、ここからより深さとリアリティを増していく。やがて、それは『ヴィーナス誕生』(岡田有希子)『ホワイト・ガール』(酒井法子)『ボーダーレス』(中野理絵)等と並んで僕のオールタイム・ベスト・アルバムの一枚である『ナインティーン・トゥエンティ』*2に結実する。


VAP期ラストシングルの最後、すなわちこのベストのラスト曲でもあるのが「HELPII」。デビュー曲「HELP」の返歌というか、一つの出来事を女性の立場で歌った「HELP」に対して、こちらは男性側から描いている。歌詞もヴォーカルもより深みを増し、作品世界がより広がりを持つ。「HELP」で始まり「HELPII」で終わるのがたまらんね。


硬質ではあっても鋭くなく、あたたかさすら感じさせながら心の中の繊細な部分*3に響く声。パワフルとは程遠い*4ながら聴きづらさのない歌唱。円谷優子こそ、僕のオールタイム・モスト・フェイバリット・ヴォーカリストかもしれない。
久しぶりにアルバム聴きたいなぁ・・・・・・と思ったら行方不明。しょうがない、そのうちまたオクるとしよう。

*1:と俺は思うよ。

*2:「心がからっぽで痛むんだ、なぜだかわからない。」って帯のキャッチコピーもグッとくるものがある。

*3:僕にだってあるのだよ一応。

*4:これが大衆に届かなかった要因の一つかも。