不幸が似合うオンナ・矢島舞美

州´・ v ・)<す〜ず〜き あいり〜は〜 へんなぁ〜や〜つぅ〜♪
州´・ v ・)<前か後ろかぁ〜わっか〜らんな〜いぃぃぃぃ♪
从;・ゥ・从<『赤き血のイレブン』ED・・・

デイリーモーション - TV アニメ 赤き血のイレブン anime old jp tv OP ED
浦和南高校がモデルだから、埼玉県民の日にはふさわしかろう。
从;・ゥ・从<それにしても、どうしてうちは自虐ネタを使いたがるメンバーばかりなんだか
ダンカンさんも自虐通り越して自爆してたよね。
というわけで、DVD撮影が入ってたことだし、潜ってみましょうか。
















州´・ v ・)<お〜こ〜りだしたら〜台風野郎〜♪
「怒らなくても雨降り女」って人もいるらしい・・・
从#・ゥ・从<何かおっしゃって?
いや別に。



リアルエチュードですから、
・出演者が体験した、実際にあった出来事を演じる即興劇
・テーマは「衝突」
・ぐだぐだでいい、投げっぱなしでもかまわない。無理にオチをつけて笑わせたりまとめたりしない
これは変わらないルール。恨まないのがルール。夜だけのパラダイス銀河。ようこそ〜ここへ〜クッククック♪
从;・ゥ・从ノ<なんか色々と混ざってる!
失礼。
出演者(ヲレの見た公演では矢島舞美鈴木愛理・ダンカンほか)がそれぞれの「衝突」体験を話し、古厩監督とともに演目を詰めていく公開打ち合わせ的な第一部、実際に演じていく第二部と分かれるわけです。初めて知ったんですけどね。


第一部から恐ろしいことになりました。
衝突といってもケンカや揉め事ばかりでなく、「二つの立場があって、それぞれが主張する」形であれば何でも、ということだったのですが、さすがは日本が誇る三大天使のうちの二人*1だけのことはあって、出てくる話がどれも「衝突」せず、監督も頑張って「衝突」を見出そうとするのだけど、普通にハッピーないい話になってしまう。細かいところを忘れてしまっているかもしれない出演者も若干一名ほどいたかもしれないが、きっと気のせいだ。


すでに第一部の段階で、制作意図と材料が「衝突」するという想定外の事態が発生。衝突を避けるのではなくどうにか衝突を見つけよう、衝突させようという逆『妖星ゴラス』的展開が、一切の台本や予定調和なしでステージで繰り広げられる。実にスリリングでスペクタクル感満載の小一時間となり、これだけで終わってもいいくらいの出し物となりました。


ところが、文字通り「本番はここから」でした。

  • 矢島、やじちなでもんじゃを食べに行った時の千奈美の相談。マルチになりたい。目標はベッキー(監督「ベッキーってマルチか?」)。


それはムルチだ。

なるほどそれはマルチだな。
(こういうやり取りは実際にはありませんでした。閑話休題
9年の付き合い。やじの手をぶんぶん振りながら「从´∇`从<きんちょうするねー」が出会い。それは緊張してたのか? 移動のバスで並んで座ってカリカリ梅を食べてた、今も食べてる。Berryzのマネージャーさんに「二人で住むなんてことになったらあっという間に仲が悪くなりそう」と言われカチン。

  • 鈴木、友達と学校近くのコンビニへ昼食を買いに行った帰り、ユニットを結成して生放送ごっこで楽しく遊ぶ。デビューシングル『つまらんにもほどがある』2011年5月26日発売。数学の先生とバッタリ。
  • ダンカン、現在の奥さんとの結婚前の同居(弟子含め三人)中に、3年前から交際中の女性が突然訪ねてきて修羅場。
  • 鈴木、ネガティブな父を家族で励ます。メンタルが弱いのにトッププロとして長く活躍している鈴木亨プロの存在は監督を刺激したようで、「面白いなぁ、映画の企画出してみようかな」。
  • 矢島、中学最後の体育祭で脚を負傷。現場に来ていたマネージャー(何かと色々あるからね)から以降の競技出場を止められるが、どうにかリレー出場を了承してもらい、脚が上がらない状態でも走りきってゴールから保健室へ直行。


こういうエピソードが紹介されました。最後の話は古株のファンにはそこそこ知られた話ですが、細部の具体的なエピソードが話されたことは(ヲレの記憶では)初めてで、公と私の衝突、止める方・止められる方それぞれに理がある、社会的責任が優るか「思い」が上回るか、・・・実にドラマティックな題材で、どんな風に仕上がるのか楽しみになってきます。
だがしかし。
このエピソードだけが不採用になるから面白い。きっと監督が聞き出したかった部分を忘れちゃってたのでしょう。忘れたことにして誰かの顔を立てる気遣いとかじゃなくて、本当に忘れてるっぽいもんなぁ。問題が解決した後はいつまでも引きずらないところが全力パワーの源なのかもしれませんけどね。


やじちな(やじ:矢島舞美、ちな:鈴木愛理

鈴木家(愛理:鈴木愛理、亨;ダンカン、母*2矢島舞美、貴之:古厩智之、ファミレス店員:丹羽多聞アンドリウ

ダンカンの修羅場(ダンカン:ダンカン、3年前から付き合ってた彼女:鈴木愛理、半年前から交際、現在同居している後の妻:矢島舞美、弟子:古厩智之

つまらんにもほどがある(鈴木愛理鈴木愛理、友人:矢島舞美、先生:ダンカン)


という演目および構成が完成。20分の休憩中にプランが固まらず、作りながら演じるというドキュメント風味まで加わりました。
とにかく初めはルールを越えてぐだぐだ。オムライスをマジ食いするやじちな役のやじすずは微笑ましいものがあったので、それはそれで満足。
一気にヒートアップしたのが、これぞまさに衝突の王道ともいえるダンカン編。なかなかに火花散るオンナの戦い、間に挟まれ、翌日〆切のコントを書くくらいしかできないダンカン(オトコってダメねぇ)。「何よ」「何さ」に始まり、「こんなに愛し合ってるし」合戦から「こんなひどい目にあった」対決、挙句の果てに「あなたの方がお似合い」「いやいやあなたこそ」の押し付け合いに発展。最終的に3年前さんが折れる形になるも、最後の最後で「ネタになる」と弟子に隠し撮りさせていたのがバレてさぁ大変・・・という流れ。
「初めてお弁当作って家に持っていったら留守で、テレビ点けたらフライデー編集部襲撃で逮捕されてた」なんて大ネタまで炸裂し、監督もノってきたのか、


「チェンジお願いします」


いや違う、
「テレコ(入れ替え)にしてやってみましょうか」
思いがけず、女子2人の役どころを入れ替えて「ダンカンの修羅場・2回目」がスタートしました。
2度目となれば小ネタも多めに飛び交い、冒頭でネタに使ったドッキリ発言なども。あの一言で「親密な仲」ムードが出たよなぁ、やるな愛理。「客をカボチャかジャガイモだと思わないと出てこないよなぁ」なんて考えると若干物悲しいものもありますが、それが観客の宿命というものだ。


だけど、ヲレが最高に仰天したのは、帰りがけに隠し撮りを発見して完全にキレた3年前さんの捨て台詞。


从#・ゥ・从<全部つまんないと思ってた!!


うわー芸人もコント作家も全否定だ、矢島舞美さんを怒らせるとレゾンデートルを破壊されるのか(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルと戦慄しましたが、それだけにとどまるものじゃなかった。


鈴木家編を始める前、ダンカン氏がアンドリウPに触れて昔話を披露したのです。
(ダ)<25年前、この人がTBSのADで、俺が作家してた時
(ダ)<台本(の原稿?)渡してコピー頼んだら、俺が書いたのと違うのよ
(ダ)<訊いたら「つまんないから直しておきました」だって


ここから拾ったんじゃないか、と気づいた時、完全に降参しました。セットチェンジの場つなぎに話した面白エピソードを憶えておくか、ここで、こんな風に使うか。1回目が終わってすぐ2回目を始めたので、打ち合わせの余裕はなかったはず。こえー、女優こえー。


「矢島さんは順応性が高い、鈴木さんは頭の回転がいい」
「矢島さんは不幸が似合う」
古厩監督の評。さすがです。もっと若い頃から矢島舞美さんの瞳にある「かなしみ」の色、明るく振る舞ってもどこかに残る翳り、太陽のように熱く燃え汗をかきながらも、逆に立ち上がってくる月の静謐さ。これらが僕らの心をつかんで離さないんだよなぁ。また、カラータイマーが点滅してからのウルトラマンのような、追い詰められてからの逆転勝利がこれほど似合う人もいない。
そんな監督は、宮本亜門を野暮ったくしたような雰囲気とは裏腹な、ものすごく「切れる」人、自分にも役者にも妥協をさせない人だと感じました。
こういう演出家は怖い。「今この役者に何ができて何ができないか」を瞬時に見抜いてしまうことでしょう。そして「この役者はここまでできるはず」と確信できたら、実際にできるまでNGを出し続けるでしょう。どちらの方向にもごまかしが効かない。こういう人に「使いたい」と思わせる役者になってほしいですね、演技の仕事をするならば。


実に楽しい時間、貴重な体験をさせてもらいました。BLITZを出たら雨だったのはご愛嬌。うっかり雨具の用意をしてこなかったので慌てて買いましたが、隣町の駅に着いたら止んだ後。ま、普段使いにしている傘がいい加減ボロボロなのでちょうどよかったです。

*1:残り一人は皆さんそれぞれで。そもそも枠が足りねーし、ということであれば多少増やしてもいいんじゃないかな。

*2:公式に明らかにしてたっけ?