本日のツイバカ日誌

今日は、まぁ・・・お昼頃は色々と盛り上がったんですが、その後は話題こそ何かとあったものの盛り上がらず。起きたら布団が吹っ飛んでたせいか体調がすぐれなかったこともあり、ちょっと低調でしたかね。



昔から「いいも悪いもリモコンしだい」なんてなことを申しましてね。

ヲレたちはずっと、リモコンの持ち主はプロデューサーとか会社の偉い人とか、そういう人だと思っていて、諸々にいちいち突っかかっていく不満の根の一本くらいは「俺たちにリモコンを渡せ」だったのかもしれないわけだけど。
人気商売である以上ユーザーというのは無視できないはずで、そう考えれば、ヲレたちの手にだってリモコンがないはずはないんだよね。
客は演者を育てることもあるけど、殺すことだってある。むしろそっちの方が歴史的には多い。それじゃあこっちのリモコンの周波数に合わせてジャミングかけるよね。同じ立場だったらヲレだってかける。ネット上には様々な意見が日々飛び交っているけど、「個人の願望を含めない」脳内フィルターをかけるといくつも残らないぜ。
いいも悪いもリモコンしだい。伸びるも潰れるも客しだい。
自分たちは伸ばせる客か、と考えると・・・そうはいいきれないよなぁ、もちろんヲレも含めてさ。


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リモコンという文言について慌ててフォロー・・・しようと思ったけどやめた。ヲレたちだって、自分が誰かに操作されてることが絶対にないといいきれるだろうか。

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注文の多い料理店・・・、違う、要求したり文句いったりする時ばっかり元気になるお行儀の悪い客になっちゃう理由の一つは、自分の考えを正しいと思いすぎることじゃないかとヲレは思う。あるギャンブラーが、
「勝てる人間は自分の意見も他人の意見も同じように否定できる」
という意味合いのことを語ったことがありましてね。同じように否定できるといっても両方いっぺんに否定するわけではなく、臨機応変に一方を否定し他方を肯定していく行為を続ける、良い意味で「ブレる」こと。そうやって貪欲に正解を求め続けることで、フラットな「見極め」に近づいていくことが大事なわけだ。そしてミキワメとは藤本さんが絶叫する・・・ことではなく(それは「美貴がわめく」だ)、見る目、感覚を養う、極めることに他ならない。


それを養う最高の方法は場数を踏む、すなわち体験を重ねていくことだとヲレは固く信じているわけです。そのとき一つ忘れてはいけないのは、
「ハズレによって得る財産」
なんてのもあるよ、ということ。たとえばの話、今にして思えばさほど出来がよかったわけでもないミュージカルに12000円も払った体験をしておくことで、ふと『らん』のチケは1枚5500円(+諸経費)だったことに気づいて「いいのか!? もうちょっと払いましょうか!?」という気分になって、ますます有難味を感じたりするわけですよ。
一つの体験はそれのみに留まるものでなく、その後(多くの場合、忘れた頃に)必ずどこかとリンクする。


体験とは現場だけで行うものでもなくて、「てめーら、都合のつけられた人間だけで『らん』の話して盛り上がってんじゃねーぞコンチクショー」という、「行けなかった」「その場にいなかった」体験というのも貴重なわけですよ。行けちゃった連中に行けなかった体験はできないわけですから、そんなレアな話もないもんだ。
ヲレの話をすると、メロン解散コンや梅卒に入れなかったことは一生忘れないと思うんだけど、同時に、メロンなら解散宣言を10周年記念ライブで直接聞いたこと、起きてるのもつらいくらい体調が悪かったのに現場レポを求めて巨大掲示板に行ってF5キーを何度も押下したこと、梅卒ならどうにかして大阪に行く資金を作ろうと必死で勝負してことごとく敗れ去ったこと、そして俺だけの梅祭り・・・そういうことをいつまでも懐かしく甘酸っぱく思い出すと思うんだ。それがヲレの、ヲレだけのメロン解散の思い出であり、梅卒の記憶なわけですよ。


生で体験することはできなくても、後から情報を集めることで追体験する、という方法もある。いわゆる勉強だよね。これも大切。勉強といえば、政変や国際的な大事件が起きると「また歴史の教科書が厚くなるな(笑)」なんて冗談が出るものですが、ヲレらがリアルタイムで体験したことも世代が違えば後から勉強しなきゃならないわけで、若い人は大変だなーと思う。だけどオッサンはオッサンで現代がわからなかったりすることもあるわけでさ、そのへんは五分五分と思ってほしいなぁ。


体験して、勉強して、自分の「見極め」る力をつけていく、つけ続けていく。そうやって自分自身のアップデートを怠らず実行していかない限り、ジャミングが終わることはないでしょうね。そしてヲレたちはいつまでも劣等感や無力感に苛まれることになる。それが不満となって鬱積して・・・。


そういう負のスパイラルから、俺たちは脱出したっていいんだぜ。