ペルったパテった・2

ツアー開幕までに終わらせるつもりだったんだけどなぁ・・・昨日の寝落ちが痛かった。



5.ルルルルル
実は今回のアルバムについて抑えきれない不満がありまして、
「曲間が自分の好みより1〜2秒長く、曲が終わるごとにこちらの情の流れが止まってしまう」
好みの問題といわれたらそこまでだし、気持ちが切り替わって各曲を新鮮に聴けるという受け止め方もありますけれど、アナログ盤のように途中でオサラをひっくり返すわけじゃあるまいし、全曲を通して聴くことができるCDという形態だからこそ、一本の流れを作り、通してほしいと思うのよ。そうでなければパッケージ化しないで曲単位の配信だけにすりゃあコスト削減だぜ、なんて暴論も頭を夜霧のハウスマヌカン矢切の渡し。輪切りのタワシ。
10分のショート・ムービーをのっぺりと10本並べて100分の映画になるかといったら、そんなことはあるわけないじゃないですか。短編小説を一冊にまとめたって、それだけではただの「短編集」じゃないですか。


ところが、でございますよ。
その気持ち長い曲間が、この曲にだけは好影響。ここまで4曲ガーッと突っ走って、一息ついたところにスッと入ってくるイントロが心地よすぎる。
わかりづらい例えをすると、『侵略のススメ☆』で飛ばしまくり、かわいいイカちゃんのご町内侵略コメディをひとしきり楽しんだ後に来る『メタメリズム』というか(笑)。わかりづらいついでに昔の話をしますと、早坂好恵の1stミニアルバムでも、聴いてるだけで体力を消耗しそうなくらい突っ走った後の『発恋』が気持ちよかったなー、なんてのを思い出しました。こういうのは何度味わってもいいものです。


(追記)
話に出したついでに、手元にあった早坂好恵の2ndを聴いてみましたが、こちらは曲間の空きがほとんどなく、これはこれで息の継ぎどころがなくて困る(苦笑)。我ながら厄介なユーザーだねヲレも。
(追記終わり)


鈴木愛理という歌手は、いい意味でのリアリティのなさというか、楽曲の世界観に加えて「これはフィクションとしてお送りするもので私の人格や生活とあまり密接なつながりはないです」という空気も伝えてくる。歌詞に描かれた情景や心のありようを物語化するチカラ。僕にとっては「歌謡曲的」なのだけど、もしかしたらロックなのかもしれない。messageでなくrepresentationするとでもいいましょうか。英語合ってる? 合ってたとしてもわかりづらいね。
とにかく、そんな彼女の特性(とヲレが思っているもの)にとてもよく似合う楽曲で、何か幻想的な雰囲気すら感じます。このアルバムでは一番好きな曲ですね。


残り6曲は3曲ずつのまとまりがあるような気がするから、ここまでにしておきましょう。