れっつりぴーと

ごんぎつね君
「一度聴いて気に入らなくても30回聴け、それでダメなら半年置いて聴け、まだダメならもう半年置け、そこまでやってダメならあきらめろ(笑)」がつんく氏の作る曲に対する正しい態度だと思っている僕としては、こういう聴き方をしてくれる若者が一人でも増えてくれると嬉しいです。


この聴き方のヒントをくれたのは昔常駐してたファンサイトの常連さんでして。
2002年の終わり頃、「さて今年のハローで一番好きな曲は?」みたいな話題になったとき、「出た時はさんざん叩いたけど、今繰り返して聴いてるのって実は『しあわせきょうりゅう音頭』なんだよね(苦笑)」みたいな話をしていたんですよ。もともとあの年のシャッフルでは大勢がハッピー7を支持するなか「おどる(はーと)11こそ最高」と言い張ってた僕としては「それ見たことか」という気分でしたが、発言したら荒れるからやめました。
その記憶が鮮烈だったのと、前にも書きましたけどモーニングさんの『Ambitious!野心的でいいじゃん』がどうにも気に入らなかったけど20回くらい聴いたらけっこう気に入るようになった体験とで上のようなスタイルを確立するに至った次第。


冗談で「つんく氏は常に俺たちの半年先をいってる」とはいいますけど、冷静に考えれば「慣れ」とか「麻痺」みたいなものかもしれません(笑)。でも出る曲みんな糞曲糞曲いってるよりは気持ちよく日々を過ごせると思いますよ。まぁ気に入らない曲をヘビロテというのも苦痛ですけど(笑)、そうするだけのものは作ってあると思うわけですよ。でもそこまでする人ってのも少数派だろうな、ちょっとリスナーを信用しすぎじゃない? という気もします(苦笑)。


音楽を聴くなんてのはお楽しみでしかないのだからそこまで苦労することもないんじゃない? と思われる方もいらっしゃるでしょう。その通りだと思います(笑)。
でも、たとえばある種のゲームなんかだと「苦労する楽しみ」が魅力だったりもするわけで、そういう楽しみ方も悪くないですよ。繰り返し聴くうちに初めのうちはわからなかったものが響いてきたりすると「よし俺この曲クリア」みたいな達成感があります(笑)。


そんなわけで今ヘビロテしてるのが暑中お見舞い(笑)。人づてにいただいたものなんで詳しい置き場所とかは知らないんですけどね。
これはつんく氏が書いた曲ではないですが、原曲に忠実なアレンジが逆に作用して、とにかく打ち込みが気に入らないという・・・現代の流行音楽聴けないじゃん、みたいな感じ(苦笑)。昭和ノスタルジアの側面もあるんだろうからアナログ楽器の音の魅力も前に出してほしかったなー、という気もしないではないんですが、オケ揃える予算ないだろうししかたないねこれは。「楽器というものは“その楽器の音が必要”だから使うのであって、なんでもかんでも予算がないからシンセで代用というのはいかがなものか」という音楽家の方もいらっしゃって、僕もその意見には賛成ですけれど。
原曲のよさは失われてないし、なんかハイテンションで楽しくなってくるし、まぁ10回も聴けばなんとかなるでしょう。出来とは関係ないですがBメロでやろうと思ってたコールはあらためて聴くとちょっと入れづらい感じで、そこはちょっと残念かな。