マニアなおっさんが『忘れたくない夏』を聴きました

某所でナニできたので。
以下わかる人が少ないと思うので潜行。


気に入りました。
なんか1988〜89年近辺の<PC><CS>あたりにこういう感じの曲けっこうあったよね、みたいな感じ。たとえば河田純子(1年目限定)とかCoCoのアルバムに混じってても違和感ないんじゃないか、と思いました。当時は今よりもっと熱心に現場通ったりCDを買ったりしていた時期なので、とても懐かしい。


僕とつんく♂氏は1歳しか違わない(あちらが上)ので氏も同じ時代の空気を吸って青春時代を過ごしてた(苦笑)と勝手に思っていて、そこにシンパシーを感じるのがなかなか彼の生み出すものから離れられないことにつながってると思っているわけですが、あの時代(もしくはそれよりちょっと前)に世の中の片隅にあった歌を「俺だったらこうする」という風に作っているのが、最近のハロプロというかベリキューの曲なのかなーという気がします。大げさにいうと「昭和(アイドル)歌謡の現代風リメイク」とでもいいましょうか。89年は平成元年だったりしますが一週間だけ昭和だったんでギリでセーフとしましょう。
かつては洋楽をモチーフにしていた彼が・・・と「堕落」「凋落」「ネタ詰まり」に思える人もいるかと思いますが、アーティストがモチーフを「外からの刺激」から「己の裡にあるもの」に求めるようになるというのはそんなに珍しくもないでしょうから、これはこれで僕としてはアリだと思います。「先細り」感をリスナーに与えないように慎重にやってほしいなとは思いますが。


こういう曲が当時を知らない若い人にもどうやら受け入れらてるらしいのがなんとなく不思議でもあるわけですが、いわゆる「当時を知らない世代には新しく聴こえる」ということでもあるでしょうし、こういうの好きな人はいつの時代にもいるのだ、ということでもあるでしょう。おっさんが若い頃はこういうキラキラした歌がそこいらじゅうにすっ転がってて、しまいにゃ飽きられてたりもしてたんだぜ、どうだうらやましいかコノヤロウ(←NSD)。
いや自慢できる話でもないな。飽きたせいでこういう歌を少数派に追い込む空気を作っちゃったのも僕ら(とちょっと上)の世代であるわけだから、ホント業界にひどいことしたよね。実は僕らの世代こそ、アイドルの魅力を存分に堪能したくせに「アイドルを大切にしなかった」世代かもなぁ。反省。以後気をつけます。


アウトロの終わらせ方がどこかで聴いたことあるんだよなぁ。でも何だったか思い出せない。実は北岡夢子の『雨降り娘にご用心』のイントロの出だしに似てて「なんたる偶然!」と高まったりもしたのだけど、そういうアウトロどっかで聴いたんだよ。あー、秘蔵のコレクションが行方不明になってるのが惜しい。惜しすぎる。


江戸の手毬唄II』をヘビロテしないといけないのに、ついついこちらばっかり聴いてたり(苦笑)。いかんいかん。