終わらない時間(とき)

甘サクイベの話な。



1.がんばっちゃえ!
2.あなたなしでは生きてゆけない
3.桜チラリ
4.甘酸っぱい春にサクラサク


このセットリストには意味があるのだろうな。


なかでも『がんばっちゃえ!』といえば、2008年のベリキュー合同コンサートで歌われると予想、希望、熱望されていたのに実際はアンコール終わりのハケBGMに使われたのみ。今回のツアーはさらに「現在」にこだわったセットリストが採用されたので影も形もない。
それが歌われた。そして双方の(メジャー)デビューシングル。そういえばチラリを生で聴かなくなってずいぶん経つな、なんてことをボンヤリ考えていた。あななしはどうなんだろ。
1〜3と4の間に今ツアーのセットリストを挟み込むと、うまいことベリキューの歴史が俯瞰できちゃいそうな気がした。


ここで歌うならツアーでも歌えばよかったのに、と正直思ったものだけど、それでは「ベリキューは現在ここまでやれるようになりました」というテーマから外れてしまうと考えられたのかもしれない。
それならそれで、なぜリリースイベントで歌うことになったのだろう。
合同ツアーが、カップリングありシャッフルあり持ち歌交換あり・・・と盛りだくさんな内容なので、他にやりようがなかったと考えることもできる。
でもそれじゃ面白くない。というか、そうじゃないと思ったからこうやって書いているわけだけど。



甘酸っぱい春にサクラサク』といえば、わからない人々の間で未だくすぶり続ける「なぜこの時期に卒業ソングなのか」という問題がある。わからない人は置いていく、がヲレ様のやり方なのでそれはそれで放置するとして、4曲を属性で並べてみると、
(確か)初レコーディング曲

(メジャー)デビュー曲

卒業ソング
という流れ。合同コンサートを含めて考えると、キッズ時代〜二つに分かれてデビュー〜それぞれ独自の世界、魅力を確立〜卒業ソング、になる。何か意味を含んで見えてこないだろうか。
少なくともヲレには、キッズオーディション合格からの9年半がなんとなく総括されちゃった印象があるのね。


甘酸っぱい春にサクラサク』は卒業ソングである。これはその通り。そして以前書いたように、他の誰でもないベリキュー自身の卒業ソングである。
では、ベリキューは何から卒業するのだろう。


がんばっちゃえ!』が答えを示してはいないだろうか。ZYX、あぁ!があったらもっと自信のある根拠になったんだけど。



ハロー!プロジェクトキッズ」からの卒業。


ふと気がつけば、モベキマスベリキューより長いキャリアを持つのはもはや新垣里沙ただ一人*1。年上である6期はじめ、ヒエラルキー上位であるモーニング娘。を立てるにせよ、すでにハロー内では中堅以上の立ち位置、スマイレージからは*2Berryz工房さん」「℃-uteさん」と呼ばれる立場、完全なお姉さんチームである。観客はずいぶん前から「マイマイ姐さん」と呼んでいたけど、それはまた別の話。


キッズ、すなわち誰かの庇護を受ける「子供」ではない。自分の脚で立ち、歩き、むしろ先輩として下の者を保護し、引っ張っていく立場が今まで以上に明確となるのが今後のベリキューなのだ。
渋谷公会堂のステージに翻った二枚の旗は、これからのハロプロにそびえる二本の柱だったのかもしれない。モーニング娘。健在で真野ちゃんもいて、スマイレージもまた新たな扉を開くことだろう。ハローの柱はどれも太くて安心感があるなぁ、柱があるのかどうかも疑わしいベイスターズにほしいくらいだ。



ま、「だからどうなんだ」って話だと自分でも思うけれど、ともにアルバムのリリースが告知された*3ことだし、来年も何かと楽しみでございますな。

*1:基準をオーディション合格じゃなくてCDデビューにすると6期も含まれる・・・んだっけ?

*2:真野ちゃんもだっけ? 真野ちゃん真野ちゃんで、世代としてはベリキューに入っても上の方なのに、キャリア的には完全な後輩だから何かと大変だろうねぇ。

*3:このタイミングでの発表にもやはり意味が、それもかなり重要なものがあるんじゃないのかな。