こんなものを読んではいけません

いや冗談抜きで、ヲタクの書いた文章にもなってないような代物を12000字あまりも読む時間があったら、もっと有意義なことに使いましょう。








01.kiss me 愛してる
02.Midnight Temptation
03.涙の色
MC
04.★憧れ My STAR★(踊ってみた)
MC
05.セブンティーンズ VOW
06.大きな愛でもてなして
07.即 抱きしめて 鈴岡萩
中禅寺ナキ子 特別出演:高橋愛モーニング娘。)※昼公演のみ
DJマイマイ&MCチッサー&MCカッパーの兄たち 
劇中歌
※17の夏(ダブルユー) 鈴岡
※甘い誘惑(GAM)鈴岡萩
※スッペシャル ジェネレ〜ション 5人
08.Go Go Go! 矢中
09.わっきゃない(Z)
10.美少女心理
11.超WONDERFUL!(昼公演のみ)
12.Danceでバコーン!
13.都会っ子 純情(間奏で萩原ソロダンス)
14.JUMP


アンコール
MC
15.越えろ!楽天イーグルス
16.世界一HAPPYな女の子
MC
17.忘れたくない夏

悪漢、いや圧巻だったのは何といっても「踊ってみた」でしょう。中止になったハワイツアーで披露されるはずだったものをここへ持ってきた。心意気が嬉しいじゃないですか。見えなかった皆さんはヲレと一緒にDVDやBlu-rayを楽しみに待ちましょう。


2009年の舞美ANNEX最前で感じた生命力、肉体の存在感というものが、もう少し距離のある位置からでも、舞美だけでなく、なっきぃからも愛理からもちっさーからもまいまいさんからも伝わってきた。
踊り、跳び、躍動する身体そのものから、言語を越えたものが伝わってくる。℃-uteは全員そこまで成長、進化した。
もう何年もの間、だいたい月イチ以上のペースで見ている*1となかなかわかりづらくなるものだけど、まだまだこれだけ鮮烈に伝わる、伝えられるパフォーマンスなのだから、きっと僕らがイメージするよりも、その内容は恐ろしく濃いはず。


面白いのは(と能天気にいってしまっていいのかわからないけれど)、これほどまでに自分を鍛え、向上心を失わず、着実に技術や表現力を身につけていっているのもかかわらず、奥ゆかしい本人たちはもとより、周りの誰も「実力派アイドル」というフレーズを用いない。奥ゆかしさのカケラもないヲタク連中もだ!(笑)ヲレモナー。
宣伝文句にくらい使えばいいものを、内部だけでなく外部にも使用を禁じているかのようだ。アイドルが実力派だと何かおかしいのだろうか。おかしいかもしれない。どうしても「未熟」「未完成」というイメージがついて回るし、そこがセールスポイントでもあるからね。
だけど℃-ute、ひいてはHello! Projectのセールスポイントってそこじゃないじゃないですか。ならば業界や大衆の奇怪な慣習に囚われることもないと思うんだけど、難しいかな。
いっそ新ジャンルを名乗るのも、差別化として有効かもしれない。「プログレッシヴ・アイドル」なんてのはヲレ好みの造語だけど、略して「プログレアイドル」なんていうとイメージがあさっての方向へ(笑)。ニュー・ロック(これまたヲレ好みだ)、ニュー・ミュージックのノリで「ニュー・アイドル」なんていってみたところで「新人ですか?」ってな反応が返ってくるのがオチだ。そりゃないわ。


確かに℃-uteに関しては、堂々と「実力派」を名乗るにはまだまだ改善の余地があるとは思う。
殊にトーク面。ぐだぐだトークや内輪ネタというのは、お約束を知っている常連客にはたまらない魅力となるのだけど、わからない観客は呆然とするしかない。メロン記念日はFCツアーが終わるとお約束が増えていて、知らずにライブ行くと困ったものでした(苦笑)。
もしも今後「外」へ打って出ようというのなら内向きばかりやってもいられないだろうし、未だに年齢と名前しか言わない自己紹介は福田かにょん先生にでも鍛え直してもらわないと、いくらなんでも無難すぎて印象に残らない。実力勝負をしていくのなら年齢なんて意味がないしね。「あだ名はちっさー夢はでっかー」とかなんでやめちゃったんだろ。


良くも悪くも、それが℃-uteのキャラクター、持ち味、あるいは「℃-ute」というもう一つの人格なんだろうな。仕事には真摯に取り組むし実力も十分なものが身についているのだけど、自己PR、アピールが下手というか苦手というか興味がないというか、それで損をする。いや、外から見れば損をしているのだけど、意外に本人(たち)はそれを損だと感じていないのかもしれない。職人気質ってこういうものだろうか。少なくともヲレ個人がその言葉から連想するイメージにはかなりフィットする。
自分の技術に自信がなければ仕事にならない、さりとて満足したら進歩が止まって腕が落ち仕事が来なくなる。職人の道は険しいよなぁ。


今回のイベントでは、

ツグナガ扱いだけはやめてくれ

という名言が生まれたけれど、あれはこれからの℃-uteが進む道を宣言したのかもしれない。


せっかくだから何かと話題のめちゃイケに触れておくけれど、一言でいうならパーフェクト。みどりちゃんありがとう、と言いながらシールド裏の時計ベルトをガチャガチャやるレベル。わからない人はプラモ狂四郎を読んでくれ。
展開、セリフ、動き、ポージング、衣装や身体に跡をつけない(で済むはず)加藤の優しい蹴りというか昔コント55号のツッコミの人が使ってたような足を使った小突き、すべてがベスト。うまい具合に乗っかってくれたなんとか48のセンターの人にも感謝だなぁ。

実際にそういうことがあったかどうかは別として、レギュラーに混じってネタ合わせする姿、『仁義なき戦い』の大部屋俳優たちのごとく「本気で蹴ってください」と食らいつく姿*2を妄想してしまう。あの嗣永桃子の「本気」は汲んであげるのが観客の義務だ。


あれくらいのアピールができないと刺激に慣れた大衆に自分を印象づけることは難しいわけで、そこまではやれないからそこはパス、というのであれば、それはそれである程度尊重されるべきだろうと思う。個人的にはそういうシャイネスに好感を抱かないでもないしね。


素人目でもこの程度のことは感じ取れるのだから、プロの送り手が℃-uteの「まだまだ至らない」部分に気づいていないはずはないんだけど、殊更にそれをどうにかしようと働きかけることはしないみたい。本人たちの自覚を待っているのだろうな。指摘して直させるのは容易いけれど、自分で気づいて自分で修正しないと身につかない、と考えているのかもしれない。℃スマ合同コンのように、目に余る場合に説教タイムを設ける程度で留めている様子。


℃-uteがここしばらく『ハロプロ!TIME』以外で地上波の番組にご無沙汰していることは、上に挙げた事柄と無関係だとは思えないのよね。妄想と独断が大部分ではあるけれど、この先も似たようなものだから問題はない。ありまくりかな。
音楽番組とはいっても実際はトークが主体、歌はMVでも代用できるんじゃないか? というのが現実である以上、トークによる自己アピールに対して積極的になれないのであれば、出演させたくても二の足を踏んでしまうというのが正直なところではないだろうか。


いや逆だ、という可能性もあるか。
YoutubeUstreamを通して、ハロー関連の公演が生配信される機会が増えている。自宅にいながら、あるいは様々なモバイルデバイスを用いて彼女たちの実演に触れることが、パッケージ化を待たずとも容易かつオフィシャルに(苦笑)可能となってきているわけだ。実演を広めていくならば、そちらに直結するスキルを高めていけばよい、という、短所の修正より長所の成長を優先させる方針かもしれない。これはこれで筋が通っている・・・はず。普段から筋通してないヲレにはわかんないけど(汗)。


どちらであるにせよ、なかなか考えられている、といってもいいんじゃないかな。派手な自己アピールをやらずにすごすためには、そういうのが苦手なシャイネス・ガールズのままで生きられる場を作るしかないわけだ。とてもよくわかる話。
一方でBerryz工房スマイレージとのコラボライブ、はてはベキマスなりモベキマスなりを通して、「自己アピールの強い人材に囲まれた状況で、いかに自分たちの芸なり技なり存在感なりを印象づけられるか」という試練を与えてもいる。ハロコンだけでは鍛え足りないのか。おっと℃-ute史観で申し訳ないね。



「場を作る」ことは、周りでビジネスをやる大人だけに任せておいたって出来はしない。大衆に印象づける道を進まないのであれば、当面は漸減と微増で踏みとどまっている固定客中心に動かしていくしかないことだし、残念ならがドーム興行というメンバーの願いは、遠い遠い彼方に見えないことはない・・・くらいのものになってしまうけれど、それでもモチベーションを高く保てるような活動の舞台を提供したり下支えしたりを間違いなく実行して、ドーム興行が行われないままXデーを迎えても笑顔でゴールできるような日々をメンバーに提供していかなければいけない。


いい加減、「消費者」という都合のいい立場、逃げ場があることに甘ったれた他力本願、「うまくいかないのはみんな他人のせい」という幼稚な発想や思考は控えてもいいんじゃないかな。誰にも頼れないステージで自己実現を目指して闘っている人たちと比べたら、逃げ場の確保だけは人並み以上な俺たちはあまりにも卑怯すぎる。
管理監督者を敵視するのはヲタクの世界の伝統、お約束でもあるから、まったくなくなってしまうと話題に欠けるし(笑)、利害関係がバッティングすることが多いのだから馴れ合えとまではいわないけれど、他人様の大事なお嬢さんをダシにして好き勝手なことをやっている、つまり、

(オ゚Д゚)<言うならオレらはオナゴの汗でメシ食うとるんで*3

という意味では同じ穴の狢、共犯者なのよ。敵というほど大きな存在だとは思っていない、という意味合いも含め、個人的に彼らは敵ではない。むしろ共犯者としての責任を果たしきっていないことを申し訳なく思うくらいだ(笑)。

ラーメンでいえば、演者が麺なら、観客と送り手はどちらかがスープでもう一方が具であるのが美しい姿だと思うのよ。どっちが欠けたって美味しいラーメンにはならないはず。うかうかしてると仕掛け、メディア、広告代理店マシマシにされちゃうぞ(笑)。



1000人前後のライブハウス、1500〜2000人前後のホール、数千人以上のアリーナ、万人単位のスタジアム。
セットリストは同じでも、求められるパフォーマンスは変わるものじゃないかと思う。いやもちろん変わらなくてもいいのだけど、観客としての経験でいうと、たと えば同じバンドでも日比谷野音と日清パワーステーションでは、同じ曲でも聴こえてくる「音」が違うのよ。フサイチコンコルドがダービーを勝った頃の話で申し訳ないけどさ。


同じ規模での興行が続き、それに慣れてしまうと、いつしか「その規模に合ったパフォーマンス」しかできなくなる、そんな危険だってないとは思えない。
だから、年に一度くらいは身の丈を越えない範囲でなるべく大きい会場というのを経験する。それは「先」を意識するためにも重要だと思う次第。
なのだけど、すでに「いつもの会場でいつもの客相手のパフォーマンス」に慣れてしまっているとしたら。そりゃあ大きい会場へ持っていくのはためらっちゃうよねぇ。このへんは観客程度の眼力じゃなかなか判断できないのがつらいところ。「好き」であるからバイアスかかってるしね。


正直いって、もう2年近くの間MAX2000人台以下の会場をメインに公演を行ってきた*4℃-uteのパフォーマンスを大きな会場で見るのは、ヲレは怖い。


どっちにせよ責任の所在ってのは見えてくるわけだけど、犯人探しもそれを糾弾することも目的じゃない。


こういう話が、ヲレの知る範囲では出てこなかった。ヲレが気になるのはそこなのね。もっともヲレのアンテナは指向性が強すぎて受信範囲が狭いから、どこかでそういうことを考え発言した人もいると信じたい。でなければ希望がなさすぎる。


「メンバーのことを考える」「メンバーの立場に立って」っていうのはさ、「せっかくの土曜日、俺たちもメンバーも大きいところでやりたかったのにさーぶーぶー」と吠えることだけなのかな。「今度こういうことがあったらハロプロとは縁切りますよ」って脅すことなのかな。いやヲレだって大きい会場での開催を本気で願っていたけどさ。


ハロコンでもアリーナクラスを使わなくなった昨今、それが彼女たちのパフォーマンスに与える影響というのを想像してみて、その上で発言してもよかったんじゃないかな。


だって彼女たちはプロのエンターテイナーじゃないですか。モチベーションだの戦略だのもいいけどさ、ビジネスマターの話をひっくり返したいのに、感情で話してどーすんの。とてもじゃないけど「戦略がお粗末」とか非難できたもんじゃないよ、お互い様っつーか、こっちは戦術もお話にならない。それじゃ真っ当な意見や諫言とは扱ってもらえないんじゃなかろうか。他人の隙は突くけど自分の甘さは無視するあたりもお互い様だね。
どうして無理矢理にでも芸の話に持っていかないのよ、突かれて痛いポイントはそこのはずなのに。もしかして本心では芸なんかどーでもいいと思ってるんじゃないの? だから発想できないんじゃないの?


メンバー云々というのは「俺の願望をかなえてくれない不満」を糊塗して己を正当化しようという卑怯者がよく使う手だから、そんな言葉に巻き込まれ、流されたくなかった。理と情なら情を重くとるヲレだけど、この情には流されたくないものがあった。ただ文句をいいたいだけの人、文句をいうタイミングを待ち構えていた人も少なくないと感じられたから、流されるわけにはいかないと思いを強くした。
ある多数意見に対して「少なくとも同意はできない」という立場を示すなら、強く強く主張するしかない。常々そんな風に考えているものだから、交流のある皆さんには色々と不愉快な思いをさせたと思う。申し訳なかったね。


早く切り替えようよ。あの時いいたかったのはそれだけ。意図の伝わる言葉を発しなかったのは単にヲレの力不足だし、一言いわなきゃ切り替えられるものじゃないだろう、というのはわかる。現にヲレだって一言では済まずこうやってだらだら書いている。


「メンバーとファンの心を踏みにじった」みたいな文言を目にするたび、その気持ちもわからなくはないけれど、「あー、さすがの℃-uteファンでも願望がかなわなければ、それが℃-uteの日であっても悪しざまに罵るのか」と考えてしまえば、「やるのかやらないのかが問題であって、とにかく開催されるのであれば文句はない」という立場のヲレが発言する意味もなかろうと虚しさに本気で凹んだし、発表された瞬間にネガティブな反応しか返ってこないような℃-uteの日ならやらなくてもいいじゃん、なんて的外れな考えもよぎった。こういう経験はあまりしたくないものだね。


メンバーもファンも、せっかくの土曜開催なのだから大きい会場(実名出しちゃえば、よみうりランドオープンシアターEASTという希望が多かったと思う)での開催を望んだ。しかしそれはかなわなかった。
つまり僕らは敗者となったのだ。
自分たちの懐を暖めてくれる者(演者および観客)に敗北感を味わわせる商売というものの是非は別として、敗者には敗者の作法がある。せめて美しい敗者でありたい。切り替えて、ゲキハロ前だというのにしっかりと準備して、初の2回公演という挑戦をして、見事にやり切った5人のように。
いつの間にか強くなったよなぁ℃-uteは。その強さもまた美しい。



単なる語呂合わせでしかなかった「9月10日は℃-uteの日」が、まるで誕生日のように「1年走り通せたなー」とステージ上も客席も互いに称えあえる意義の大きいイベントになったのは、メンバー、ファン、スタッフ、今この場にいる者いない者、そのすべての存在、思いがあってこそだというヲレの解釈は間違っていないものと信じたい。だからリーダーは毎年感謝のコメントを発するのだ。


一つの転機は2007年だったように思える。あの年、月曜日だというのに「9月10日」にこだわった日程を設定かつ実行し、観客もそれに応えて集ったこと。これが失敗していたら、翌年からは10日に近い土日で開催されていたはず。
今回はそういうこだわりの姿勢が主催者に欠けていたよね、という指摘はその通りでしょう。100%自前の興行で大きい会場を借りる予算が用意できなかった*5としても。


2007年といえば、今も忘れられないことがあって。
確かあの年は『めぐる恋の季節』封入の応募券で、しかもリリースイベのハズレ券による「敗者復活」も可能だった。ただ、応募がキューティー感謝祭の会場だったんですよね。p4youで受け付けてたかどうかは憶えてないんですが、会場オンリーだったとしたら、考えてみればこんな「選民」っぷりもない。平日開催ってことで動員が読めなかったんでしょうなぁ。キューティー感謝祭も平日(金曜日)開催だったから、ここに来られる観客なら月曜日も来られるだろう、と考えたのか。わからない話でもないね。
ともかく抽選のあるイベントですから、当然当たり外れがある。うちら界隈でも外れた人がいましたっけ。そのなかに、
2007年℃-uteの日、よろしく頼みます
当日その一言だけを一斉送信して、会場推しもすることなく、お盆休みに帰れなかった実家へ向かった男がいました。
これですよ、これこそが「美しい敗者」です。
しびれましたねぇ。こういう男の中の男を、ヲレは心から尊敬するわけですよ。面と向かっては絶対いわないけどな(笑)。


その1年前のことも懐かしいな。
2006年9月10日、すなわち「℃-uteの日」のイベントが初めて行われた日。ヲレは先にチケットを取っていたメロン記念日のライブに行って、後にちょっぴり反省させられることとなった(笑)。
その時のメロンライブの会場が横浜BLITZ。だから、少なくともヲレには「裏℃-uteの日」の会場が5年経ってオモテになった、と感慨深いことであったのよ。そりゃあメロンでさんざん使った「BLITZ専用リュック」*6を何年かぶりで引っ張り出しましたわ。
あのリュックを次に使うのはランドマークかな。平日1公演という点では例年の℃-uteの日イベントと同じ、ならば「℃-uteの日 in ℃histmas」という妄想だって可能なのだからね。


恐らく向こう30年くらい、いや℃-uteを思う者がいるかぎり、たとえ℃-uteが芸能活動をしていなくても、9月10日という日は特別な日であり続けるでしょう。だから早いとこ日本記念日協会に登録していただきたい。有料みたいですけど。
その日にみんなで集える場所があればいい。個人的にはそういう意見です。今も代々木公園に集まり続けているらしいおニャン子ファンじゃないですが、必ずしもそこにメンバーの姿がなくてもいい。
℃-uteを思う日にネガティブな感情はふさわしくない。これは主催者どうこうでなく、僕ら一人ひとりがどうにかできることじゃないのかな。



次回の土日開催は5年後、2016年9月10日土曜日。矢島舞美さんが満24歳、萩原舞さんは満20歳(!)。
その日に、今度こそ大会場で℃-uteの日を開催してもらう。今度は負けない・・・そんな気持ちがあるのなら、ネットで終わったことをいつまでも愚痴るようなみっともないことをやってる場合じゃない。こんな駄文をだらだら書いてる場合でもない。


もうよみうりじゃ満足いかなくない? それじゃプラマイゼロだもの。リベンジってやつは逆転一発大勝利ではじめて成立するもんだ。パシフィコ横浜で収支トントン、よみうりの芝生席使用あるいは日本武道館でプラス計上でしょ。


僕らはなぜ負けたのだろう?


早稲田大学大学院(MBA)専任講師・西條剛央氏は、『ほぼ日刊イトイ新聞』での糸井重里氏との対談でこう語っている。

西條 「ある特定の状況」のもとで
   「ある目的を達する手段」のことを
   「方法」と呼びますが、
   これって「例外」がないんです、定義上。
糸井 はい、はい。
西條 ようするに、
   考えればいいポイントはふたつしかない。
   それは「状況」と「目的」です。
   今はどういう状況で、何を目的にしているのか。


僕らには明確な「目的」があった。しかし「状況」の把握に失敗したために「方法」を生み出すことができなかった。そういうことではないだろうか。


「2011年9月10日(土)に大会場でオープンイベントを開催する」という考えが送り手側になかった、そんな状況だったとは夢にも思わなかったんじゃないかな。よって、wktkして公式発表を待つ以外の方法を採れなかった。
結果的に、甘かったのだ。隙があったのだ。
だが今度は違う。僕らは敗北の苦さとともに送り手の事情という「状況」を手に入れた。それは5年経ったところでそう変わらないだろう。「目的」もだ。
では、方法とは?


あくまでも個人の考えだけど、状況を打破するのは行動だと思う。Twitterユーザーのスタッフとやり取りするだけが行動ではない。というよりも、悲しいことながらあちら側の大人に対して「自分たちの願いを聞き届けてくれるんじゃないか」と期待することは、もうできない。決定権を持つ立場の人はヲタク風情とやり取りなんかしないのだ。
だから、徹底的にやらなければいけない。
たとえば、5年間要望を出し続ける。FCイベントやバスツアーなど、ありとあらゆるアンケートの機会に「2016年の℃-uteの日は(たとえば)日本武道館でお願いします」と書き続ける。ブログのトップページにスローガンとして貼る、Tシャツを作って現場で着る(爆)*7、朝と夜につぶやく、・・・これらを5年続ける。
もちろんそれだけではTwitterよりも力不足。「これだけ客を呼べるならいける」と早い段階で*8主催者に思わせられるくらい℃-uteを支え、盛り立て、魅力を広く伝えて、草の根からファンを増や していく。大会場を押さえなければならないところまで主催者を追いつめるのだ。大宮ソニックシティ大ホール(2505席)は通常のツアーで土日4公演やっても埋められる、程度の実績は最低限必要でしょう。たとえそれが「モーニング娘。でも難しいかもしれない」ことであったとしても。


それら一つひとつにおいて、「状況」を見極め「目的」を強く持つ。そうしていけば大きな失敗はしなくて済むのかもしれないし、それでもやっぱり5年後も同じことが繰り返されるのかもしれない。
もしかしたら℃-uteファンだけの力では足りないのかもしれない。そういう時に「どうしてもこれだけは実現させたいから手を貸してほしい」と頼める仲間に恵まれてると助かるだろうな。そういう横のつながりって大きな力だよ。もちろんこちらも何か手を貸していかなければならない。
できることはまだまだあるだろう。問題は、どれだけ本気で打ち込み、「目的」を5年間見失わずにいられるか。「状況」を正確に把握し続けられるか。そこだけ。


砂漠の砂を一つ一つ数えるような地道な活動になるかもしれないけど、ここまでやってやっぱり負けたら、そりゃあ文句をいう資格はありまくる。というか、そういう事態になったらすっぱりあきらめて、何もいわずに縁切れるんじゃないかな。死力を尽くして敗れたのであれば、文句をいう体力気力が残ってるわけないじゃんよ。それはそれで、拍手と笑顔で見送れる。
面倒だから文句いったり縁切ったりするタイミングを5年待つよ、5年間ひたすら文句をいい続けるよ、というのであれば、それはそれで一つの見識だから胸を張っていいと思う。ヲレは同調しないけど、同調してくれる人はどこかにいるはずだ。


そこまでしなきゃならないのか、という疑問は当然あると思う。ヲレだって疑問だ(マテ。
でもさ、残念ながらハローってそういう「送り手の至らなさを受け手がどうにかする」「面倒なことは会社の人におまかせ・・・するのは不安」って部分も間違いなくあるのよね。そういう大人たちの姿を反映しているのか、℃-uteはいつも現実の苦さをその身にまとい、「生きるか? どう生きるか?」という問いを僕らに突きつけ続けているように思える。


ヲレはそんな気力の要る作業を5年間続けられるほど強い意志は持てないので、来年以降も開催されるのであれば、まずは場が用意されたことを喜ぶところからスタートするでしょうね。というか、毎年開催さえしてくれれば、それ以上のことは期待しない。場所と日程が都合に合えば参加する、合わなければ合わせるか、あるいは参加しない。たとえば、関東ならできるだけ参加したいけど、万が一東京都の沖ノ鳥島でやるとなったら無理だ(笑)。個人の事情は個人でなんとかするしかないのだ。仲間がいれば助け合えるけれど、それにも限度があるわけで。
場が用意されるのであれば、あとはヲレとヤジマの問題だ。そんな気分がないわけじゃない(笑)。
あ、できれば日帰りできる会場でお願いしたい(苦笑)という希望はあるな。終わったその日の深夜、終電を降りて自転車をキコキコやりながら記憶に残った部分を脳内再生する、という手続きはヲレにとってかなり大事なものなのかもしれないと感じたのだよ。


色々書いたけど、正直に申し上げて、「現状を改革していこう」って気分はあまりないのよね。それよりは「今置かれている状況でこの先生きのこるには」の方に興味がある。
敗北主義? そうかもしれない。これでも「笑顔のXデー」というヲレにとっての唯一の勝利へ向かっているつもりだし、人事を尽くさないで天命だけを口開けて待ってるよりは美しくいられてると思ってるんだけどね。


とはいうものの。
サバイブすることが第一義となってしまったアイドルというのは、過去にいなかったわけでもないけどなかなかに無残なもの。「俺たちが支えてるんだ」という幻想に酔えるから固定客は最高に気持ちがいいんだけど、それ以上のものになることはない。よって活動ははてしなくマイナーなものとなり、演者のモチベーションはどんどん下がり、他のナニモノかに人生の目標を見出してしまう。
したがって、改革を目指すことを否定することはできないんだよな。何かが変わることで物事がうまく回っていくということはよくある話だし、ヲレだって希望を持ちたい。
ただね、傍で見ていて思うのは、性急に成果を求めていやしないか? と。新潟芝直1000m戦じゃあるまいし。
そう簡単に状況が好転するような魔法があるわけはないだろう。何かチートでも入れろというつもりか。たとえそんなチートコードが実際に存在したとして、それを用いようというのは、真摯に己の技術的・人間的成長を目指す(現在の)Hello! Projectの精神に反するものではないだろうか。もしも貴方がその精神、姿勢をも支持するのであるならば、そういう発想そのものが恥ずべきもののはずじゃなかろうかね。


やるべきこと、やっても誰かから非難されたり罰せられたりすることのないこと、やれば物事がうまく回っていくかもしれないことの全部をやっていない。それは送り手も受け手も似たもの同士だとヲレは思う。ステージの上の人と比べたら五十歩百歩。
いや、ずーっと上の方に挙げたように、送り手は少しずつ少しずつ、進むべき道の整備をやっている。「以前よりCDが売れなくなっている」という状況、「ならば興行で稼ごう」という目的、「お金をとって見せられるだけの芸を身につけ、ステップアップのための挑戦の機会も与える」という方法。なんとか回していけている、といってもいいんじゃないだろうか。


何もやっていないに等しいのは、むしろ俺たちの方かもしれない。そういう発想を年に1回くらいはしてもいいんじゃないのかな。今シーズン、俺たちは℃-uteを支えられたか。広めていけたか。成長の妨げにならなかったか。
それはそれでいいじゃないか、って開き直りは、できれば避けたい。
改革するのなら、まず俺たち自身のアタマの中から始めるのも手じゃないのかな。何かこう「闘う相手をいつも間違っている」ような気がするんだよなぁ、ハローの客は。



心置きなく自らの修練を積むことができた。しかし同時に課題も浮き彫りになった。どのように解決したり折り合ったりしていこうか。
℃-uteの2010-2011シーズンは、そういう1年だったのかもしれないね。
俺たちは、どんな1年だっただろうか。
2011-2012シーズン、℃-uteは、俺たちは、どんな1年を過ごすのかな。
明日はもう始まっている。
未来はいつもここにある。そう胸を張り続けるために。



从・ゥ・从<ワタシは今日まで生きてみました♪
ノソ*^ o゚)<ワタシは今日まで生きてみました♪
州´・ v ・)<ワタシは今日まで生きてみました♪
リ ・一・リ<ワタシは今日まで生きてみました♪
(o・v・)<そして今 ワタシは 思っています♪
从・ゥ・从ノソ*^ o゚)州´・ v ・)リ ・一・リ(o・v・)<明日からもこうして生きていくだろうと♪




何かひどく間違ったことを書き連ねてしまったような気がしてなりませんが、いつかどなたかが「正解」にたどり着く一助になれば、これに優る幸福はありません。

*1:自宅で見る映像関係を含めると、頻度はさらに上がる。

*2:宝島SUGOI文庫『「仁義なき戦い」伝説』宝島社2008、P14

*3:ヲレたちはお金儲けをしているわけじゃないけど、内面的に「糧を得て」いるよね。

*4:あちこちのドームでイベントにゲスト出演してますが、さすがにあれを「ドーム興行」というわけにはいかない。

*5:とヲレは思ってるんですけど、ハナからその気があったかどうかという疑問は当然あるだろうね。

*6:通常の小型ロッカーよりさらに小さいBLITZのロッカーにも入るリュック、という程度の意味合い。

*7:LOVEエスカレーションイベ@よみうりの握手会における某うざいTシャツ軍団のように、舞台上にズラッと並んだら壮観だろうなぁ。

*8:遅くとも1年前までに決断させなければ会場が押さえられないでしょう。