覚悟とオススメ

言い訳をしない。他人や環境、時代や世の中のせいにしない。


プロとアマを分けるものがあるとしたら、そういう覚悟じゃないかと思う。
退路を断つ。やる前から逃げ道を作らない。
捨て身、といえるところまで打ち込める。そんなものに出会えた人は、日々充実感を味わって生きているに違いない。たとえ傍目には地雷原を疾走しているように見えたとて。


僕の好きなアーティストやクリエイター、エンターテイナー、アスリート*1といった人々も、さすがは斯界のプロフェッショナル、たまに愚痴は漏らしても、責任転嫁をすることはない。してしまいそうな時は沈黙する。
この矜持を失ったとき、甘えが出て自らを鍛えられなくなってしまうんだろうなぁ。


翻って我が身を省みる。
ジムショガーツンクガーアキモトガーメディアガータイシュウガー・・・駄目だねぇ。これでは彼ら彼女たちの生み出すものに肉薄できない。


観客はそれでいいんじゃないの、という考え方もあるし、理解もする。というか、ヲレだってそうしたい。好き好んでカネを払ったもの、それを提供する人々に文句をつける時ばかり生き生きとしていたい。気に入らないことのすべてを気に入らない奴のせいにして「俺は常に正しい」と胸を張って生きていたい。
だが。だが。テッカマンダガー。キャプテンダガー。またメガロマンか。
ヲレはプロを撃つ言葉が欲しいのよ。星井七瀬なのよ。違うよ。
素人がプロを撃つなどと不遜なことを考えるなら。


勉強したいねぇ。
ヲレたちは色々なものに腹を立て、物申してきた。しかしそれが届くことはなかった。というよりまるっきり無視された。それは今も続いている。
なぜか。俺たちに覚悟も勉強も足りなかった、今もって足りていないからだ。だから修羅場を生きる人々を撃てなかった、撃てずにいるのだ。
覚悟を持つことは、一朝一夕には難しい。じゃあ勉強するしか道は残されていない。


本を読み、映画を見て、ハローの人が出ない演劇やミュージカルを見て、たまにはオペラなんかも嗜んじゃったりして、大衆流行音楽とは違う音楽を聴いて、絵画や彫刻を見たい。寄席にも通ってみたいしスポーツ観戦もしたい。何かや誰かを批評したり非難したりするためでなく、見せ方伝え方のバリエーションを身につけたい。
業界の最新事情を知るために、色々な現場へ・・・は行かなくていいような気がする。アイドルちゃんをいくら見たって、アイドルちゃんの作品における見せ方や伝え方の良し悪しを見抜く眼力は得られないような気がするのよ。


先立つものがないかぎり夢物語だ。とりあえずWIN5を当てよう(笑)。


何より大事なのは、社会にしっかりとした居場所を確立しなければ、ということなんだけど、この初手から失敗してるわけだから話にならない。そりゃあWIN5も最初のレースで終了しますわなって話ですよ。
若い人にはこういう失敗をしないよう、一人前の人間として自分の足で社会に立つ訓練とともに、本物と偽物を見抜く力を養うための勉強をしていてほしい。間違ってもヲレのようなモノホンのパチモンになってはいけない。
わかりましたね。

*1:編プロ時代に「そもそもは100m走の選手を指した言葉だから、スポーツ選手全般を指す言葉としては不適当」と教わりましたけど、本当のところはどうなんでしょうね。