人の世に愛がある 人の世に夢がある
というわけで壮絶ネタバレ物件でござるの巻。いわゆる五月雨式にポツポツのダラダラで。
う
な
れ
ジ
ャ
ン
ケ
ル
何といってもカーテンコールの舞美の発言が最高だったよね。
从・ゥ・从＜メンバーが一人ずつ好きなタイミングで
从・ゥ・从＜小野みゆきさんの顔真似をしてたの気づきましたか？
（ここまで捏造）
（急いで軌道修正）
たとえば携帯小説家。あるいはロマヨロ。℃-uteメンバー×太田さんでこれまで作ってきた作品のようなものを想像すると、見事な裏切りが待っている。
拍子抜けするほどベタ。ならば退屈かといったら、そんなことはない。ベタの魅力。
奇をてらわなくていい。プロットやキャラクターで引っ張ることを抑えてもいい。そんな信頼感、があったかどうかは見た人それぞれの判断に任せたい。
ストーリー的に珍しいものでない分、見るべきところは他にたくさんあると感じたよ。真摯に舞台の上にあるものを見つめる℃-uteファンが大勢を占めると思われるので、僕はネタに走らせていただきます。
５人の悪魔学生にはそれぞれ厚いキャラクター設定がある。５人それぞれを主役にアナザーストーリーが作れるはず。
にもかかわらず、その設定が「黒い三連星はルウム戦役でレビル将軍を捕虜にした」程度にしか語られない*1という贅沢さ。劇中であまり掘り下げられない分、観客がそれぞれの中で５人の背景、背負ったものを想像できるというサービス。万が一「二次制作は商業目的を除きご自由に」とでもアナウンスされようものなら小説職人さんが張り切っちゃうかもしれない。それくらい魅力的なキャラクターたちでした。
（追記）
舞台上のストーリーが終わった後も５人の 未熟な 成長途上にある悪魔たちの物語は続いていくんじゃないか、という気にさせるのよね。ゲキハロの冠こそないけれど、実際の℃-uteとリンクする、という部分は残っているね。
（追記終わり）
全員分を語っちゃうのもいかがかと思うので、舞美演じるセレンの話だけするよ。
天使から悪魔にジョブチェンジしたという驚愕の背景。それは堕天使であり、堕天使にも色々あるそうだけど、僕にとっては飛鳥了こと大魔神サタン。うわホントにデビルマン（原作版）だ！ と13列で戦慄しましたよ。７月には同じく原作版のデビルマン・不動明のような「救済に失敗した救世主」を演じた人だけに、偶然なのか仕掛けなのか必然なのか、とにかく恐ろしくなるような符合でした。
そのセレンのイントネーションに訛りがある、というのは、彼女が「出自が違う」存在であることの強調だと思って間違いないと思われる。というかヲレの中ではそういうことになっているので、異論はヲレ様の知らないところでやっていただきたい。
こんな重厚な設定を持つキャラクターが主役じゃないんだから驚いちゃうよね。
もう一つデビルマンネタ（と感じた）話をすると、人間の姿をして人間界へ赴く、姿は人間・心は悪魔というのは、今度はテレビ版のデビルマン。いや別に「魔法力・変わるんだら〜（アクマイザー３）」でもいいんだけどさ。
その人間体はいわゆる学生風の制服姿なんだけど、上着が前から見るとモーニング風（にしてはＶゾーンが狭いか）、後ろから見ると燕尾服風という面白いデザイン。燕の尾のように見せるセンターベントというのか背中のスリットが、ベルトライン 腰のラインを基準として、
舞美、なっきぃ・・・やや上あたりまで
愛理、まいまい・・・ほぼ同じ位置
ちっさー・・・やや下あたりまで
という風に作り分けされていたように見えました。位置的に見下ろす形になったし、視界があまり良くなかったこともあって完全には確認できていないけど。
どうしてこういうデザインにしたのか、を考えるのもとても面白い。ともに礼装である、というのも何か意味があるのかもしれないけど、今のところとしてはモーニングはひとまずおいといて、燕尾服→燕→鳥→翼あるもの、という連想で思わず感動しちゃったのでここまでにしておく（笑）。いや、グッズにもあることだし、翼ってのは何か隠しテーマとかコダワリがあるんじゃないかと思うのよ。
それぞれに悩み、苦しみ、答えを求め、その翼でどこへ向かおうというのか。
僕らはたぶん知っている。いつも見せてもらっているはず。
この他にも、プロローグはじめ折々で登場する天使の名が「ラファ」「ミカ」でココナッツさんにかすってる、とか探せば探すだけ小ネタがありそうだけど、恐らくほとんどは偶然であり、また作品を楽しむのには必ずしも重要なものではない、それどころか邪魔ですらあるかもしれないので、そういうところばかり気が向いてしまうヲレってのはある意味で変態というか、どうしようもなく性根が曲がってるんだろうなぁ。
真っ当な感想は全公演が終わった後に誰かが述べてくださることを期待します（丸投げ）。
そんなわけで、とにかくみんなデビルマン読もうぜ！ ってそういう締めでいいのか（汗）。運がよければブックオフの105円コーナーで全巻入手できるし、オンラインコミックという手もあるし。ただ・・・気をしっかり持たないと真剣にメンタルをやられますので注意。
