今日のFix・その1

Fixの絵 [DVD]

Fixの絵 [DVD]

見ましたよ。
じゃあ壮絶にネタバレね。











僕がムーンライダーズにハマったのは1991年頃に神保町のササキレコードで買った『ANIMAL INDEX』というアルバムがキッカケなんですが(買うまでの経緯は省略)、

ANIMAL INDEX / HQCD ムーンライダーズ

ANIMAL INDEX / HQCD ムーンライダーズ

今でも憶えているのは、再生してわずか1秒、1曲目「悲しいしらせ」のイントロでギターがジャンと鳴った瞬間に、
「あ、ヲレの聴きたいのはこれだ」
と納得したんですよ。ちょっと運命的な出会い。


このDVDも、いつものWARNINGと会社ロゴが出て、本編が始まって・・・
「ハイこのDVDヲレにとって最高」
マジ1秒あったかどうか。


とにかく、本編スタートからタイトルが出るまでに1分ちょっとあるのだけど、そこまでが勝負。僕にとっては完璧な出来でしたけど、ここでノれない人はその後見るのがつらくなってくることもあるかもしれない。


その1分ちょっとの動画から静止画を2200枚くらい起こしたんで貼りたい気持ちはマウンテンマウンテンなんだけど、貼ったら負けのような気がする。だからこれはスライドショーで楽しむことにしよう(笑)。


とにかく、「お、始まった」と脳が認識するよりも早く、見てしまう。目が、心が囚われる。
まじまじと見つめてしまう。そして見つめている自分に気づいてドギマギ。


そんなこちらの狼狽などおかまいなしに、時は動き出す。
静から動へ。あくまで穏やかで優しく。
偽りのない笑顔。




ここまででこの優しい世界に同調できたら、何も心配いらない。
時に生々しく。時に夢のように。
矢島舞美が、そこにいる。僕の目の前にいる。
いや、もはや目に映るものは何の意味も持たない。
そこにいる女性は「矢島舞美」という記号を離れ、僕は「僕」という戒めを抜けて、どこにもないけど確かにある「ここではない何処か」へと飛翔して戯れる。


甘くて、切なくて、ちょっと痛みも感じるけれど、それもまた甘美。
穏やかに揺らめいて、夢と現実の狭間をゆらゆらと漂って、静かに着地して、眠る。



そして、始まる・・・



(つづく)