今日のメロン・その2
AXの、けっこう前の方の、まんまんなか付近でアンコールを迎えた者として、一番最初に書かなきゃいけないことを忘れてました。
あいつらの背筋は伸びていた。
胸を張って、前を向いていた。
ああ、そりゃ解散するわ。つーか、しなきゃ嘘だ。
一瞬でわかっちゃった。
続けることは、できたと思うのね。
今日はたぶん1000人入ってなかったんじゃないかと思うけど、休日のライブならまだまだ動員できるしね。
これだけ楽曲に恵まれ続けてきたわけで、横のつながりでロックミュージシャン界隈でも少しは認知されただろうし、頼めばまた色々な人たちが素晴らしい楽曲を提供してくれるのは間違いないはず。
でも。
ここまでやり遂げた「ロック化計画」のような驚きと刺激と充実感と満足感と達成感を得ることは難しいんじゃないか。二番煎じ、三番煎じ、・・・をズルズル続けるだけになるんじゃないか。
同じことを二度やらない。
そういうロックってあるよね。
「継続は力なり」というけれど、勝利を目指さない継続は何の力にもならない。
そんな言葉を何かで読みました。
そういう「継続」をしたくなかったんじゃないのかなぁ。
CDが売れなくて「インディーズなら出してあげられる」と言われた挙句事務所の会議室でジャケ写を撮る羽目になっても、いつのまにか椅子のある大きなコンサートホールで演る機会がなくなっても、メロン記念日は常に「勝利」を目指していたんだ。
そして、きっとそれを得ることができたんだ。
だから、もうメロン記念日で目指す「勝利」はないんだ。
5月3日のラストライブが終わったら、今度は4人がそれぞれの「勝利」を目指すんだ。
いや、ちょっとニュアンスが違うか。
メロン記念日が大勝利を収めた以上、次に勝利を目指すのは斉藤瞳と村田めぐみと大谷雅恵と柴田あゆみである。そこに気がついた。気がついてしまった。
大して変わんないか。まぁどっちでもいいね。
いつも自由であり続けたメロン記念日は、最後に「メロン記念日」からも自由になる。
まぁ、また4人でやりたいことができたらかる〜く集まってみるんじゃない? アリスみたいにさ(笑)。
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