現状把握の試み・2
続きみたいなもの。
僕らが℃-uteに感じている魅力の多くは、現場をはじめ積極的に情報を集めるなかで見えてきたものだと思うのです。その魅力があるから現場に行くという繰り返し。
それは決して悪いことではないんですけど、幅広い層にアピールしていこうとするならば、たとえばジャケ写1枚、トークなしのメディア露出でも伝わるようなセールスポイントがほしいなと。今のところ全体としてのそれは「元気」なのかなーとも思うんですけど、できれば一人一人のキャラ立ちみたいなものがもっともっと明確になると、初めて見る人もとっつきやすそうな気がします。
グループの利点の一つは、ヲタ用語でいう「単推し」と「箱推し」の両方を獲得できることにあるわけです。それには箱と中身のそれぞれの魅力をアピールしないといけない。
中身はできるだけバラエティに富んでいた方が、一つになったときのパワーにつながると思います。いい例がもっとも売れていた頃のモーニング娘。ではなかったかと。大人もいれば子供もいて、女の子女の子したのもボーイッシュなのもいて、清純派もお姉さん系もギャル系もいたわけで、見る人は自分の好きなタイプの女の子をとっかかりとしてモーニング娘。に傾倒していくことができたわけですし、そんなメンバーが一つになった時の圧倒的なスケール感も楽しめたわけです。
現状でもっともバラエティに富んでいる(ことが伝わってくる)のは、悔しいけどBerryz工房でしょう。おはスタで久しぶりに見て、「見た目から受けるイメージがここまで被らないのはすごいよね」とため息が出ました。比べてしまうと℃-uteはもちろんモーニング娘。すらかなわない。ことにモーニング娘。には℃-uteにおける「元気」のようなグループとしての縦糸さえ見えづらくなっている気がたまにするのは僕だけでしょうか。
コンサートだとまた違うのかもしれないとは思うんですけど、現場に行かなきゃわからないなら℃-uteと同じです。モーニングさんには常にベリキューの上を行ってもらって、常に目標であってほしいんですよ。
これが3年間メジャーでがんばってきたBerryz工房の強みなのか、と思います。配信中の「Yes!しあわせ」でファルセットになるとヴォーカルに力がなくなる(と感じてしまう)ところも含めて、℃-uteはまだまだ未熟なんだなーと痛感します。
経験の浅さというのはありますが、それを強調してしまうのも場合によっては考え物で、だったらメジャーデビューしなきゃよかったじゃんか、といわれてしまうこともあるでしょう。未熟なものが好みというのは(僕もそうですが)どうかっこつけてもマニアの嗜好なわけで、マニアじゃない人が時間やお金を使うなら完成度の高いものを見たい(聴きたい)という欲求を持つのは当然のことですから。
℃-uteが成長するまでの間僕らにやることはあるか、と考えるわけですが、現場で声援を送るのはもちろん、せっかくブログという情報発信の場を持っているのだから、℃-uteや好きなメンバーの魅力とか「ここを見てくれ」みたいなことも時々は言葉にしていく必要もあるのかなと。検索とか、はてなの場合はキーワードで飛んでくる人もいるでしょうからね。
まるで昔の「ニュータイプ論争」や「エヴァ論争」を思わせる寝るキュー感想戦は非常に楽しくて、たぶんDVDが出たら再燃すると思うのでまた参加したいものですが、現場のない時期は「℃-uteとは」みたいな根本の話をやって言葉にしがたい℃-uteの魅力をがんばって言葉にしていくのもまた楽しいでしょうし、もしかしたらそれを見て℃-uteに興味を持つ人が・・・というのは楽観的すぎるでしょうけど、GAMコンレポを読んで「GAM面白そうだなー」と思った人間もここにいますのでまったく意味のないことでもないかなと思う次第です。たぶんかなり疲れると思いますけど(笑)。
大人買いしたCDを配っている人がいるという話を巡回先のどこかで見たんですが、そのように「広めよう」とすることも大事ですね。配りたくてもリアル社会では消えているから配る相手がいない僕にとっては、嬉しくもうらやましいことであります。僕は自分の音楽の好みが狭いので他人に勧めたり逆に勧められたりってのが苦手なんですよねぇ。