何だ?この、ユーウツは!〜第一部〜


去年、人間ドック行ったじゃないですか、℃-uteの武道館公演を捨てて。
結果がまぁ惨憺たるものでして、とりあえず空腹時血糖値HbA1cの値が基準を超えていて、まぁざっくりいって糖尿病。それと心電図に若干の異常がありました。腎臓にも何かあったけど、これは心配するようなものじゃないらしい。
糖尿病の方はとりあえずメトグルコ飲んだり食事に気をつけたりしている*1けれど。
いつだったかの休日にメシ食ってたリビングのテレビで、「身体が出す虚血性心疾患のサイン」みたいなことやってまして、いくつか挙がったなかの複数項目に思い当たる節があったわけですよ。
そのうち心臓ドックでも行こうと思ってますが*2、今のところは突然死の恐怖に怯える毎日でございます。前日まで元気だったのがある朝いつの間にか死んでるかもしれないのだぜ。


で、思ったのだ。
いいたいことは生きてるうちにいっておこう。心理士の先生からも「まず自分の思うところを伝えることが人間関係の構築には大事」と言われてるしね。
だから伝えよう。



我武者LIFE」なんて大っ嫌いだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


聴くまでは「面白いタイトルだね」くらいで、特に悪い印象ってなかったのだけど。
発売の一週間くらい前だったか、猛然と批判するツイートが拡散されてきて、「そうかそうか。でも発売前にあんまりネガティヴな文言流すなよ〜」と思って、たまたま残業で終電帰りした木曜の『The Girls Live』のスタジオライブを見たのさ。見てから「うん確かに気持ちはわかるよ」くらいのツイートをするために。
そうしたら。
歌詞の出来の悪さがあまりにもあんまりで、


なんじゃあああああああああこりゃああああああああああああああああ!!!!!!!!!!

松田優作のモノマネせずに素で叫んでしまった。
これはひどい





イヤな気分を持ちつつも、ライブで見れば印象が変わるかも、と臨んだ春ツアー川口公演。
するとまぁ、アンコールの1曲目にやっちゃうわけです。客席も一緒になってタオル回すのです。コール&レスポンスです。それらをステージも客席も、心の底から楽しんでいる。
印象変わりましたねぇ、悪い方向に。
僕にとっては地獄のような光景でした。


帰りの電車からいくつかツイートしたけど、気持ちが収まらない。
あれはダメなのだ。ただそれをわかってほしい、いや受け止めるだけでいい。僕がそうしようとしたように、誰かに「あーわかるわーひどいよねー同意だわー」とリアクションしてほしかっただけなのに、ネット空間には(というか僕のTLには)肯定と絶賛、喜びの声ばかりが蓄積されていく。僕が感じた問題はとても大きなものなのに、それに気づかないで呑気に盛り上がっている。
「僕」が理解されていない、と感じた。その苦しみをご想像いただけるだろうか。いただかなくてもいいけど。


客席で周りを囲むおよそ2000人と℃-uteの5人、Twitter上でフォローしたりされたりしている100人以上の人々、そのすべてが自分の主張するところ、思いを理解してくれない。大きな問題に気づかず、(僕にとって)悪い方へ悪い方へ進んでいく。それを止めたい、止めなくてはいけない、誰か止めてほしいのに、誰も耳を貸してくれない。むしろ「お前そういうこというもんじゃないよ」みたいな空気。
この疎外感、孤立感、絶望感。自殺する理由にすらなるんじゃないかと思えた。


いわゆる「team ℃-ute」というカテゴライズに違和感を持つ人も、こんな同調圧力を感じたのだろうか。あの時は「めんどくさいこといってないで乗っかりゃいいじゃん」と呑気にかまえてたけど、すまん、俺が悪かった。誰にだって譲れないものはある。そこを理解できなかった俺はバカだった。

なまじ「team ℃-ute」には乗れた分、そこから弾き飛ばされた感覚はつらい。居場所を失う、取り上げられる、構成員から「お前なんか仲間じゃねーよアッカンベー」とされたような気持ち。
大いに傷つけられた僕の心は次第に平衡を失っていき、「我武者LIFE」という文字列を見ると軽いパニック発作を起こすようになる。おかげで通販サイトから届いたCDの梱包を解けない。
ちょっとTwitterから離れてみる。それでも問題は解決しない。もはや問題は一つの楽曲、歌詞だけでなく、巡り巡った負のスパイラルによって「俺は周囲に受け入れられていないのかもしれない」という妄想まで広がってきた。
リアルでも情緒不安定になり、仕事の忙しさ、長時間労働、理不尽な上司などの影響も重なり、ついには自律神経が乱れ、多汗、不眠、夜尿、動悸(これは心臓の問題か?)などの症状が現れる。職場でも神経が過敏かつ思考がネガティヴになり、ささいなことでキレちらかすことが増えた。かなり雰囲気を悪くしたことと思う。
だんだん気が滅入ってきて、出勤しようとすると胸が苦しくなるようになってきた。


何がそんなに気に入らないのか、言葉にすることはたやすい。
けれども、それを理解してもらうことは難しい。理解されるように言語化することができない俺が悪いのか、俺様の金言を理解できない連中が見下げ果てたる愚民どもなのか、どんどんわからなくなっていく。


これまでは、
「仮に℃-uteで何か傷を負ったら、それは℃-uteに向き合うことでしか解決しない」
と信じてきたし、曲が気に入らなかろうがメンバーが減ろうが、それで自分としては解決してきた。


過去に「SHOCK!」という大嫌いな曲があった(いや今でも嫌いだけど)。これは℃-uteが歌っていいものではない。この歌詞は℃-uteの世界観にそぐわない。そう感じたのだ。どれだけ嫌いだったかというと、℃-uteファンやめようかと思ったくらい。実際2〜3日やめてたんじゃないかと思う。
でも僕はこの曲と真っ向勝負した。「最低でも1日1回は聴く」ことを自分に課して、発売からリリイベまで確か一ヶ月近くあったと記憶してるけど、来る日も来る日も聴いた。1日1回どころじゃなかったんじゃないかな。お腹いっぱいで吐き気がしてもまだ聴いた。なぜだろう。
「ここには何かある」
ことだけは感じ取れたからだ。それが何なのか知りたかったし、知ったら何がどうなるのかもしりたかった。どうしてもだ。


もう何十回聴いたかわからなくなったある時、不意に「壁を抜けた」感覚をおぼえて、そこで気持ちが落ち着いた。自分の感情の折り合いがついたのかもしれない。
何か見つけたものがあったかというと、実はよくわからない。むしろ後年になって色々な事情が明らかになり「アレはあのタイミングで存在すべきものだった」という感触は得ることはできたけれど。
この体験も、僕が℃-uteファンである、あり続けるために必要な通過儀礼のようなものだったのかもしれない。


今回はその手が使えない。なぜか。
「ここには何かある」
ことが感じられなかったからだ。
からっぽ。
何か知りたいと思うこともなかった。
だから壁も抜けられない。そこにあり続ける。


向き合えば向き合うほど、傷は広がり、深まっていく。
(オ゚Д゚)<℃-uteは俺のために歌っているんだよ!
そう信じられた当の相手が、俺を傷つける歌を笑顔で歌い、周りの観客もそれに手を貸し、一緒になって俺を傷つけて喜んで、それを「盛り上がった」「進化した」「完成の域に近づいてきた」と浮かれ、俺を追い込んでいく。


詰んだ。八方ふさがりだ。


(つづく)


<次回予告>
異世界我武者LIFEに放り込まれた℃-uteファン・おーがちょー。コール&レスポンスが飛び交う世界に、テレビ朝日の野望が走り、推しジャンプが空を切る! 客席に立ち、宙で回るタオルの下、彼は恐怖に震える。ただ受け入れろと誰が言うのか。
(略)
从・ゥ・从<オーガの怒りが 君を呼ぶ
(オ゚Д゚)<ダンバインかよ! オーラの光だろ!

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*1:仕事で体力使った上に運動まではできない、と主張して医者を困らせております。定時上がりでも1日に8時間、立って歩いて動いてごらんなさいっての。

*2:心臓CTと負荷心電図をとってくれるのがいいけど、6ケタとかいくので経済的に難しい・・・。