8→1、7→1、6→1。

我らがキューティーリーダーについては、これまで色々な表現を使って語ってきましたが、
「この人天才だ」
と実感したことは、失礼ながら初めてでした。誠に申し訳ない。
以下ポケモー。ツアー日記のネタバレを盛大にほんのりやるんだぜ。










℃-uteは6人から5人になりますが、えりは6人から1人になって頑張っていくんだから私達も負けていられないです

この発想はなかったわ。
負けた。ものすごい勢いで負けた。もうこの人には残りの人生すべて費やしても勝てるところまでいけないだろうな。


ああ、そうか。
これなんだろうなぁ、℃-uteのチカラってのはさ。


芸能グループとしての℃-uteを抜けるということは、確かに一つの夢の扉を閉めることではあるんだけど、それで終わりのはずはなくて、一人の人間としての新たな夢の扉を開くことであり、進む道や身を置く世界は違っても、それは彼女たちにとって「人生のソロデビュー」なんだ。
めぐも。
栞菜も。
梅さんも。


それぞれのソロデビューに、嘘偽りなく価値を見出し理解しているから、9月10日のあの言葉が生まれるんだ。

9月10日、℃-uteの日は4回目を迎えました。
3年前はメンバーは8人だったのですが今年は6人です。
めぐと栞菜が℃-uteを辞めて、そしてあとえりも一月半で卒業です。
メンバーが辞めていくのは毎回とても寂しいですが、でもみんなそれぞれの考えや目標があって辞めていきます。
そんなめぐや栞菜を今でも私たちは応援しているし、もちろんえりが早くモデルになる日を楽しみにしています。


11月からは℃-uteは5人になりますが、5人になったからパワーダウンしたとか面白くなくなったとかみなさんに言われないように、
そしてえり、めぐ、栞菜の3人にも笑われないように5人で力を合わせて頑張っていきたいと思います。
これからもみなさん応援よろしくお願いします!

从・ゥ・从<夢を叶えるのは6人や7人や8人でやっても大変なのに
从・ゥ・从<一人でやるのはものすごく大変だろうね
从・ゥ・从<めぐもかんなもえりもすごい!

って本気で思ってるんだろうなぁ。それが説得力を持って伝わってくる。
繰り返しになるけど、この発想はなかった。僕らはどうしても「℃-uteからいなくなる」「℃-uteの人数が減る」ことばかりに目がいってしまうからね。
走り続ける者と止まっている者の差かな。


やっぱり℃-uteには哲学を感じるなぁ。


インターネッツ経由で知った千秋楽の件なんかもふまえて、
℃-uteはもしかしたら芸能/エンターテインメントではないのかもしれない」
という話をしようと思って、頭の中でなんとなく練ってたりしてたわけですが、彼女たちにも芸能人としての自覚やプライドがあり、キューティーリーダーに至ってはオーディション合格直後に、
从・ゥ・从<今日から芸能人
と発言したくらいのものがありますので、それを否定すると解釈されかねない物言いはやめておきましょう。

エンタテインメントとは、観終わったとたんに忘れてしまえるような、一過性の快楽である。

──『喜劇人に花束を』(新潮文庫)P182──

という小林信彦的定義や、

つまりね、ホラー映画とか、おばけ映画の持っているメリットっていうのはさ、小屋の中で完結するからでしょ? どんなに怖いと思わせても「怖かった」「面白かった」で、小屋から外へ出たらパーンと忘れられるっていうのが娯楽でしょ?

──『語ろうΖガンダム!』(キッカ社編・カンゼン)インタビュー(P214)──

に端的に現れる富野由悠季流「娯楽」「芸能」論からは外れるとしても。



こういう芸能がある。意外に悪くない。
℃-uteに出会えてよかったよ。



いい加減僕らばっかり幸せになってないで、そろそろ℃-uteたちにも幸せが訪れてもいいんじゃないかなー。