『ベリキュー!』をちょっと考えよう・もしかしたらその1

初めは「冠番組」というだけで大いに盛り上がれた『ベリキュー!』ですが、スタートから2ヶ月経って、色々と不満というか「ここが今ひとつ」という部分が界隈の話題にのぼるようになりました。初期の回を見返してみましたが今とさほど変わることはなく、ぶっちゃけ「飽きた」という部分が大きいとは思います。視聴者ってのは贅沢なんだぜりょうかく。同情するよ。


話題の中心は「最近ネタ切れ気味じゃない?」ということと「神様(MC)替えすぎじゃない?」でしょうか。まぁとにかくぐだぐだと書いていきましょう。℃-uteみたいに面白いぐだぐだはできませんが。


うっかり「ネタ」という言葉を用いてますが、ネタというのは「素材」という意味でもあるわけです。『ベリキュー!』における素材とは毎回の企画じゃなくて14人の女のコ。その素材にどんな味付けをするか、持ち味を引き立てるかっていう、いわば料理法が企画。「旬の○○づくし」のごとく素材が決められているからこそ、どう料理するかに出来はかかってるわけです。
制約は多いと思うんですよ。一番大きなのは1回あたり約3分20秒くらいという時間の短さ(に編集できる企画が求められる)だと思いますし、「ベリキューを対決させなければいけない」という縛りも企画の範囲を狭めているかもしれません。ほかにもざっと考えただけでも、

  • スタジオは一つ。簡単かつ使い回せるセットでまとめ録りできるものが望ましい
  • 衣装は歌衣装で固定
  • 時間のかかるロケ企画はできるだけ避ける
  • 危険なこと、汚れることはNG
  • 下品な言葉遣いや暴力的な行為はNG
  • トークは話題に制限あり
  • 奇声をあげたり妙なアクションをさせたりはしないのが望ましい(自然発生は許容)

くらいのことはあるんじゃないかと。まだまだ色々あると思います。
衣装の件とロケの可/不可を除くと、なんとなく「他のいわゆる“バラエティ番組”の作りと正反対のものを求められてるんじゃないか?」って思います。こうなってくると他番組で慣れた作家さんではアイディアが枯渇するかもしれず、作りやすいクイズ形式が増えていくことにつながっているのかもしれません。


ふと思いました。
ゴロッキーズはどうだったんだろ?」
DVDでいくつか見てみました。
・・・なんか疲れました。濃いわぁ。
やっぱり時間の制約は大きいと痛感。オープニングのミニコントだけで今の1〜2回分の内容に感じます。
それと『ベリキュー!』は人数が多いのかもしれない。ここまでで印象に残ってるのは個人対決のギターとか2対2のZYX四人衆、それと3対3の料理だし、人数を抑えることで個人のキャラクターがよく見えるという効果は否定できないでしょう。ゴロッキーズも8人揃ってた回というのはほとんどなく(確か高橋さんの出演が不自然なくらい少なかった)、だいたい4〜7人、たまに先輩メンが加わる(というか吉澤さんなんかほとんど準レギュラーで、レギュラーのはずの高橋さんより多く出てたはず)という図式が多かったように記憶しています。『ベリキュー!』では「出演回数に偏りが出ないように」という縛りがあるのかもしれませんが、5対5だとクイズくらいしかできないのかなーとは思います。


MCの話をする前にちょっと寄り道。
ベリキュー!』の中で面白かった回と今ひとつの回の差はどこにあるのか、というのを考えてみました。
面白かったのは常識力、料理、マニュアル、あと壺割った回。今ひとつだったのは・・・うーん、直近の2回あたりでしょうか。
大きな違いは・・・舞美が出てるか出てないか(笑)。いや、いくら僕でもそんなに心は狭くないぞ。他に何かないか。
・・・一つ見つけました。
これは常識力の回に顕著ですが、結果(回答)だけでなくそこへ至る過程をしっかり見せて、オモシロ発言や行動を拾って話を広げていってみせたこと。料理なんか過程を見せないと面白くもなんともないし、その最たるものが壺割った回で、誰がどう答えたとか正解が何とかあまり印象に残ってないじゃないですか。
もしかしたら、5対5形式でも一人一人答えるんじゃなく両チームが一つずつ(フリップに書くとかして)答えるようにして、回答までのやり取りを見せていくとちょっと違った感じになるかもしれないなーなんて思いました。


(つづくらしい)